やあやあ、さむらいである。
我輩はどちらかと言うと、清湯系のらぁ麺が好きで、そう言ったお店ばかり目に止まってしまう。
二郎系と言ったらぁ麺は苦手で、理解出来ないと思う反面、何か理由があるのだろうと、苦手でも食べ続けている。
そんな我輩であるが、育ちが横浜と言う事もあってか、横浜家系ラーメンは大好きなのである。
横浜家系ラーメンと一口で言っても、店に寄っての味の伝統やこだわりが有ったりと奥が深い。
横浜家系ラーメンの総本山である『吉村家』の直系や、今や資本系とも言われる壱系、一代派閥を築き上げた武蔵家系など様々。
正直、どこの系譜かを把握する事は困難を極めるが、食べに行き、何処で修行していたのかと言ったのを調べるのも面白いのである。
そんな中で先日であるが、武蔵家系の発祥のお店を訪れてきた。
と言う訳で、本日は
『さむらい流家系道』
をお届けしよう!
さむらい流家系道とは?
“さむらい流家系道”とは、『家系総本山 吉村家』の直系を含む、全国数ある“横浜家系”とされる店舗に行き、我輩の感想をここに綴らせて頂くものである。
“横浜家系”と言えば、『〇〇家』と言う屋号が多いが、それだけでなく、インスパイア系のお店も訪問し、ご紹介したいと思っている。
本日は丸の内線の新中野駅を最寄りとする
『武蔵家 中野本店』
に訪問した時のお話である!
訪問日
時は梅月も半ばの頃。
この日はお昼に高円寺駅を最寄りとする『中州屋台長浜ラーメン初代 健太』に訪問した日であった。
実は我輩は20代の頃に中野や高円寺に住んでいた事があったので、とても懐かしくて好きな街なのである。
高円寺駅を堪能し、昔住んでいた東高円寺駅のマンションを見たり、古い商店街の変わった様子などを見に行ったりと、楽しんでいたらいつの間にやら日が落ちてきた。
我輩が住んでいたのは大分昔の話で、その当時にはまだなかったと記憶しているのであるが、隣の新中野駅に
『武蔵家 中野本店』
がある。
記憶とは曖昧なもので、こちらは1997年創業との事なので、我輩が住んでいた頃には既にあった事になる。
我輩が初めて『武蔵家』を食べたのは、『武蔵家 西千葉店』で現在の『裏武蔵家』だったのだが、『武蔵家 中野本店』は行った事がなかった。
せっかくなので、これを機に食べてみようと、少しでも腹を空かせる為に東高円寺から、歩いて向かうのであった。
武蔵家 中野本店
横浜家系ラーメン好きを謳っておいて、『武蔵家 中野本店』を知らないとは、完全な潜りである。
以前にご紹介している吉祥寺駅にある『吉祥寺 武蔵家』は『六角家』を系譜するお店で、『武蔵家 中野本店』とは無関係となっている。
『吉祥寺 武蔵家』をご紹介した記事はこちらから
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こちらの『武蔵家 中野本店』は『たかさご家』ご出身との事で、『吉祥寺 武蔵家』と分ける為か、新中野系、中野系の『武蔵家』と呼ばれる事もある。
現在は20店舗以上の支店や、暖簾分けのお店を抱えており、『武蔵家』の屋号の他に『武道家』や、『武術家』と言った感じで、屋号の中に“武”の文字を取り入れたりしている。
店名に“武”の文字が入っていて、ライス無料であれば、大体が『武蔵家』の系譜を汲むお店であると想像が出来るだろう。
東高円寺駅から青梅街道を真っ直ぐ、新宿方面へ進むと次の新中野駅があるのだが、お店は新中野駅から徒歩1分の場所にある。
夕方訪問すると、まだ夕食前の時間帯と言う事もあってか、並びはなく店内も埋まっているのは6割程であった。
店に入ると、すぐ左手にある券売機で、先に食券を購入するシステム。
そこまでお腹が空いていた訳でもないので、ラーメン並(700円)で良いと思ったのであるが、券売機を見ると、特製
ラーメン並(900円)の他、本店ラーメン並(800円)もあるではないか。
となれば、折角なので本店ラーメン並を購入する。
この日はまだ、まん防下と言う事もあってか、酒類の提供はしていなかった。
『武蔵家』と言えば、ライス無料と言うのが売りであるが、もちろん本店もライス無料となっており、お腹は空いていなかったが、横浜家系ラーメンにライスは必須と言う位、セットで考えているので、半ライスをお願いする事に。
こちらのライスをお願いする方は、券売機横にあるプラスチックの札を取るのだが、黄色い札が普通盛りのライス、青い札が半ライスとなっているので、我輩は青い札を持って空いているカウンターに座る。
食券とライスのプラスチックの札を渡すと、味の好みを尋ねられ、全て普通でお願いする。
横浜家系ラーメン好きの方ならご存知であろうが、家系ラーメンでは注文時に味の好みが選べ、味の濃さ、麺の硬さ、油の量をご自身の好みに合わせて調理してくれるのである。
ただ、調理の仕上がりはお店に寄ってかなり幅が有り、元々味が濃い店や、麺が硬めの仕上がりになっていたり、油多めと言った感じで実際に食べてみない事にはわからないと言うお店が多く、我輩は初訪問時には基本的に、全て普通でお願いしている。
厨房の様子を伺って待っているのであるが、麺は寸胴で一気に茹で上げて、平ザルで湯切りを行う直系スタイル。
麺はまとめて茹で上げている為、配膳は硬めを注文している方から運ばれ、順番が前後する事もあるのでご注意を。
配膳を目前としたタイミングで
『半ライス』
が先に運ばれ、卓上のかっぱのお新香はご自由にどうぞとの事。
そして、遂に
『本店ラーメン並』
が配膳され、ご対麺となる。
チャーシュー、海苔、ほうれん草と言った、家系ラーメン定番のトッピングに味玉が半分のり、海苔とほうれん草が増量されたものが本店ラーメンとの事。
ちなみに、特製ラーメン(並900円)は味玉とキャベツがトッピングされている模様。
まずは鶏油の良い香りが立ち上がるスープを一口頂くと、濃厚な豚骨醤油が口に広がって美味しい。
オープン以来、継ぎ足しで作っていると言うスープは流石の粘度となっていて、超濃厚スープとなっていて、骨の若干の粉っぽさも口に残った。
次に
『麺上げ』
を行うと、お得意の酒井製麺の短い中太麺が顔を出す。
横浜家系ラーメンと言えば、酒井製麺と言うのが代名詞となるのだが、噂によると、『吉村家』に認められたお店でないと酒井製麺は卸してくれないそう。
また、酒井製麺の中でも直系のみ使える特注麺であったり、『武蔵家』に合わせた特注麺があると言うが、我輩は食べただけでは正直、違いがわからないw
感覚では『武蔵家』の麺は若干、細く感じるのであるが、我輩だけだろうか?
今回は普通で頼んだのであるが、仕上がりはやや柔らかめであったので、硬めが好みの方は最初から硬めでも良いかも?
続いて
『チャーシュー』
であるが、部位は恐らくロースのホロホロ系の柔らかい煮豚となっていて、美味い。
お腹いっぱいであっても、スープに浸した海苔をご飯で巻いて食べると、最高であった。
総括
やはり、横浜家系ラーメンにはライスは必須であると、我輩は思っているので、『武蔵家』のライス無料は最高のサービスであると改めて認識したのである。
足りなければお代わりも出来るのだからコスパ最強ではなかろうか?
『武蔵家』は学生の味方なので、千葉大学が目の前の西千葉店はかなり、学生で繁盛していたイメージがある。
こちらの『武蔵家 中野本店』の総大将の三浦氏が独立した『ラーメン 三浦家』もかなり美味かったが、『武蔵家 中野本店』の系譜を汲んでいるのだと強く感じたのであった。
『ラーメン 三浦家』を取り上げた記事はこちらから
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本日はこれにて御免!
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