やあやあ、さむらいである。
サッカーワールドカップのお陰で更に寝不足となっているが、如何お過ごしだろうか?
フォロワー様の投稿を見ていると、気になる情報があった。
それは昭和29年から69年間、2代渡って営業を続けて来た『薬師 丸長』であるが、新井薬師駅の再開発の影響によって、閉店すると言う知らせであった。
我輩は『薬師 丸長』には行った事がないが、これまでに『丸長 中華そば店』や、『丸長 目白店』などと言った、“丸長のれん会”の記事を投稿して来た我輩としても残念でならない。
閉店日時はまだ未定との事であるが、後数日と言う話だそうな。
閉店前に一度だけでも伺いたかったが、どうにも間に合いそうもない。
思い入れのある方は、早々に食べ納めしに行く事をお薦めする。
さて、本日は
『さむらい流町中華道』
をお届けしよう!
さむらい流町中華道とは?
らぁ麺のルーツを遡ると、初めて中華麺を食べたのが水戸黄門で有名な水戸光圀公だと言われている。
中華麺と言う事で中国から流れて来た文化なのかも知れないが、現在のらぁ麺は日本の食文化と言っても過言ではないだろう。
様々なご当地らぁ麺が存在する中、中華料理を日本人向けの味にアレンジし、独自に発展していった町中華と言うジャンルが存在する。
町中華とは何ぞや?と言う定義は我輩が決める事ではないが、昔ながら地域に密着し、地元に愛された大衆的な中華料理屋がそれにあたると思っている。
そして、“さむらい流町中華道”とは、そう言った歴史ある町中華に訪問させて頂き、我輩の独断と偏見で感想をここに綴らせて頂くものである。
本日は北上野にある
『栄来軒』
に訪問した時のお話である!
訪問日
時は長月も月末の頃。
我輩がこちらの『栄来軒』を知ったのは、テレビ東京系でやっていた『タクシー飯店』と言う番組で取り上げられたからであった。
我輩の活動圏でありながら存じ上げなかったお店であるが、知ったからには伺いたいと思いたった。
お店の場所は北上野であるが、最寄り駅は稲荷町駅か、上野駅の入谷口、もしくは入谷駅とどこからも、ほど遠い場所にある。
この日は上野駅で降り、入谷口から徒歩で向かうと、およそ10分程の場所にあった。
ただ、上野駅から伺う場合は、入谷口が改札から出口までが遠いので、15分程見ておいた方が良いだろう。
店に入ると奥に厨房があり、階段の上から係の方が2階席へ案内してくれるのであった。
栄来軒
席へ着くと、まず最初に印象を受けたのが、町中華と言うよりも、本格中華ではないか?と言う佇まいで、案内された席はテーブル席であったが、奥にはターンテーブルの円卓があった。
先客はサラリーマン男性が、一人でお酒を飲みながらコース料理を楽しんでいるかに見えた。
一先ずは、ビールと餃子だけを先に店員さんへ注文し、メニューを見る。
ビールが届く頃に注文を決めておく作戦であるが、まずメニューを見て驚いたのである。
一品料理は900円位の値段なのだが、別紙の“ファミリー特別サービスコース”なるメニューを見てみると、例えばAコースでは、和牛肉とピーマンの炒め、ズワイ蟹とタマゴの炒め、麻婆豆腐、コーンスープに、ご飯がお代わり自由で、お新香、デザート付きの小皿コース(2~3人前)が3300円だと言うのである(9月末日、現在は4000円)。
一人当たりの価格でしょ?と思われるかも知れないが、ファミリーコースなので、これだけ付いて3300円だったのであるw
ちょっと、何を言っているのか分からない、サンドイッチマン状態かも知れないが、事実である。
となれば、こちらのコースを頼みたい所であるが、これを頼んでしまうと、ブログ記事にならない懸念と、そこまでお腹が空いていない問題が。
あくまで、らぁ麺を題材としたブログであったと原点回帰し、我輩は汁そばを頼む事に。
ふかひれうま煮汁そば(1000円)や、五目うま煮汁そば(850円)と言った中華系のメニューの中、一番スタンダードとなる特製上湯ラーメン(700円)を選択し、連れは海老好きと言う事もあったが、『タクシー飯店』で取り上げられていた海老チャーハン(900円)を頼む事に(現在は1000円)。
番組で取り上げられていた麻婆豆腐も行きたい所であったが、お腹と相談した結果、今回は見送る事に。
入店時に頼んだ
『スーパードライ中瓶』
が届けられ、特製上湯ラーメンと海老チャーハンの追加注文をお願いする。
先程の先客の男性であるが、一人でコースを頼んでいるのかと思いきや、追加で料理を注文していたので、よく食べる方のようであった。
ビールを飲み進めていると、一緒に頼んでおいた
『特製焼き餃子』
が先に到着。
餃子は大ぶりなものが5個あり、辣油を少々垂らした酢醤油につけて食べる。
餡はたっぷり入っているが、焼き加減が少々甘く、これと言った感想が持てなかった。
ここでもう一組、男性の一人客が来店し、しばしメニューを眺めていた。
ビールが飲み終わろうかと言うタイミングで
『特製上湯ラーメン』
が着丼する。
透き通った清湯スープに、小ぶりな焼豚が5枚、中心にはわかめが盛られ、白髪ネギと水菜の茎がその上に鎮座する。
食べられない程ではないが、わかめがあまり好きではない我輩は、正直テンション上がらず。
スープから頂くと、優しい薄口のカエシのスープでとても淡白。
次に
『麺上げ』
を行うと、逆切りなのか、角張った形の中細麺が顔を出す。
先程来た男性客が、悩んだ挙句、麻婆豆腐と海老チャーハンを注文していた。
こちらの
『焼豚』
は脂身がほとんどないので、ヒレ肉だろうか?
焼豚と言っても焼いておらず、煮豚となっていて、こちらも味付けは淡白でラーメンは、正直ハズレと言う印象であった。
数ある汁そばの中で、なぜこれを選んでしまったのかと自身を責めた。
いつもならもやしそばを頼むのに、メニューになかったので、普通のをと言う選択であったのだが。
この時の我輩の心境は、記事に出来ないと思っていたのであるが、ここで先客の男性客が締めの一品に海老チャーハンを注文したのである。
気が付けばどのテーブルも、皆海老チャーハンを注文しているではないかw
皆も『タクシー飯店』を見て来たのだろうか?w
期待が高まる中、やっとこ
『海老チャーハン』
が届く。
スープとザーサイ付きとなっていて、スープはこれまた淡白ではあるが、しっかりと塩味を感じる。
海老チャーハンは完全なるパラパラ系となっていて、海老と細かく刻まれたネギに卵と言ったシンプルな構成ながら金色に輝いて見える。
スプーンで一口頬張ると、思わず目を見開いてしまった。
絶妙な塩味なのに海老と卵の香りが口に広がり、口の中でご飯がパラパラとほどけていく。
ここに来て、まさかの
『で、あるか!』
が発動した瞬間であった!w
異次元クラスの美味しさで、我輩がこれまで食べてきたパラパラ系のチャーハンのトップに躍り出たのであった。
総括
いやはや、お店には申し訳ないが、特製上湯ラーメンはお薦め出来ない。
しかし、海老チャーハンはマジで美味すぎたので、絶対に注文して欲しい。
我輩が伺ったのが9月末であったのだが、この後に値段を上げられたようなので、価格にはご注意下され。
ちなみに、海老チャーハンは900円から1000円に値上げされているようであるが、全然安いと思う。
次回は腹を空かせて、気になる“ファミリー特別サービスコース”を頼み、海老チャーハンをお願いしようと思う。
本日はこれにて御免!
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