やあやあ、さむらいである。
我輩がらぁ麺ブログを始めるにあたり、まず語るべきは世界的なグルメガイドとして認知されている
『ミシュランガイド』
で扱われているらぁ麺屋を紹介すべきであると始めたのが
『さむらい流ミシュラン道』
である。
こちらはミシュランガイド東京2020のラーメン部門で紹介された全22店舗を実際に訪れて実食し、我輩の独断と偏見でご紹介していこうと始めたコーナーである。
そんなさむらい流ミシュラン道も既に10店舗をご紹介し、残す所は12店舗となった。
もちろん、まずはさむらい流ミシュラン道を制覇したい所であるが、ミシュランに載っていない店でも美味いらぁ麺屋は多数、存在するのである。
本日であるが、さむらい流ミシュラン道ではなく、ミシュランには掲載されていないが、誰もが認める名店を訪れた時のお話である。
訪問日
時は雪消月も半ば頃。
この日はとある平日であったのだが、我輩のリアル門下生(読者様)であり、らぁ麺仲間の職人(仮字名)と、“らぁ麺活動”いわゆる、らぁ活をしていた日であった。
普段は中々行けぬ店へ遠征しようとまず、訪れたのは前回の記事でご紹介した
『らぁめん小池』
であった。
こちらはミシュランビブグルマンに5年連続で掲載される名店なのだが、ミシュランでは珍しくも、“魚介煮干し系のラーメン”を提供している店である。
『らぁめん小池』に訪れた時の記事はこちらから
やあやあ、さむらいである。 新型コロナウイルスが連日ニュースで騒がれているが、何処の業界も多大な影響を受けている。 飲食業は何処もかなりの影響を受けているだろうが、らぁ麺業界で見ると、日頃から海外の来客が多い店舗は甚大な被害を受けている[…]
この日は普段は行けぬ地域にせっかく、遠征したのだから連食しようと、職人に提案していた。
その為、普段から楽しみにしているビールを先程の京王線は上北沢を最寄りとする『らぁめん小池』では我慢したのである。
そして、この日の2店舗目に候補に上がっていたのは巣鴨から代々木上原に移店した『Japanese Soba Noodles 蔦』と、京王線は仙川を最寄り駅とする
『中華そば しば田』
であった。
『Japanese Soba Noodles 蔦』と言えば、過去にはミシュランで初めて“星”を獲得した店として扱われていた名店である。
そんな『Japanese Soba Noodles 蔦』が代々木上原に移店した事で今回の“ミシュラン東京2020”には掲載されなかった。
移店期間中は実店舗がなかったからであると我輩は思っているが、こちらは16時位まで開けていた為、移動時間を計算しても伺える店であった。
とは言え、こちらは小田急線に乗り換えねばならないのであったが、仙川であれば同じ京王線であった為、近い。
問題は昼の営業時間に間に合うかどうかであったが、『らぁめん小池』で並ばずに食せた事で『中華そば しば田』の営業時間に間に合ったのである。
と言う事で、この日の2店舗目は『中華そば しば田』を目指すのであった。
中華そば しば田
京王線の上北沢から下りの各駅停車に乗車し、仙川で降りる。
ちなみに駅名の読み方は“せんかわ”ではなく、“せんがわ”である。
こちらの店はグルメサイトの食べログでは毎年、百名店に選出されており、2020年には食べログアワードで“ブロンズ”を獲得している。
らぁ麺のジャンルでは常に上位に君臨していた店で以前は4.0を超えて、1位に君臨していた事も。(記事を書いている3月中旬の時点では3.99で5位)
こちらの店の定休日は日曜日であり、営業時間は11:00~15:00までが昼営業となり、夜営業は17:30~21:00までとなっている。
以前は月曜日が定休日であったが、日曜日に変更となっているのでご注意下され。
もちろん、スープ切れでの早閉め等もあると思われるし、閉店時間の30分前がラストオーダーである可能性も有る。
こればかりは行ってみないとわからないのであるが、この日は既に14:30に間に合うかどうかのギリギリであり、30分前がラストオーダーであったら行っても無駄足になってしまう。
知らない店に初めて行くと言うのはリスクを伴うものであり、これでやっていなければそれを教訓として次回はもっと、余裕を持って行けば良いと、ギリギリを攻めるのであった。
仙川に着いてもそこから更に歩く。
細かい説明は難しいのであるが、こんな所にあるのか?と言う立地である。
駅から地図アプリを活用する事をお薦めする。
早歩きでおよそ、10分ほど歩いた所に店はあった。
店に近付くにつれて、行列が目に入る。
このような状況で知らない店に行く場合、行列が有った方が安心する。
むしろ、行列店でギリギリを攻めて、行列がなかった場合は売り切れである可能性の方が高いのである。
14:30ギリギリに到着し、外待ちの客は6名ほど。
店先に行き、まだ営業中である事確認し、列に加わる。
まず、驚いたのは決して、立地が良い訳ではないのにこんな場所でも行列を作っている事であった。
こんな場所と言う言い方も良くはないが、京王線も各駅しか止まらない駅でそこから更に徒歩10分以上離れた場所なのである。
美味しいらぁ麺を提供していれば、立地は関係ないと言う事なのか。
恐らくではあるが、スープ切れなどがない限り、時間前に伺えば大丈夫そうであった。
程無くして、我輩達が次と言う順番となると、食券を先に購入するように案内される。
食券を購入し、店先に戻る。
購入したのは特製トッピングの中華そばと、ビールであった。
『らぁめん小池』では連食を控え、お腹一杯になってはいけないとビールを我慢し、替玉にした。
替玉までしていてまだ、食べるのかと言う話であるが、問題ない。
むしろ、ビールも飲めるのであるw
店内に案内されると、すぐさま
『缶ビール』
が配膳される。
ビールはキリンのラガービールの350缶となり、価格は350円。
特におつまみはなく、ビールを飲みながら中華そばを待つ。
こちらの店の基本メニューであるが、醤油ベースの中華そばと、煮干しそば、塩そばの3種類があり、特に一押しなのが中華そばで有る模様。
我輩は醤油らぁ麺が一番好きなので迷う事無く、中華そばを選んだのであった。
店内はカウンターのみで8席程。
店主はこれでもかと言う位、髭を伸ばしているインパクトのある見た目。
清潔感がないと言う訳ではないので我輩は気にならない。
むしろ、らぁ麺を作る姿を見て、目を奪われる。
店主は新宿の『麺屋武蔵』の出身だそうで、期待が高まる。
20年以上前に、当時はここまでらぁ麺ブームでなかったのにも関わらず、新宿で行列が絶えない店として君臨していたのが新宿の『麺屋武蔵』であり、未だに『麺屋武蔵』のブランド店が多く存在する。
初めて我輩が『麺屋武蔵』に訪れた時は雪であったのだが、そのお陰で行列はいつもより少なく感じたので並んだのだが、店に入って見ると、壁側に更に10名以上並んで待っているのを見て驚愕したのを覚えている。
そんな事を思い出しながら待っていると程無くして
『特製中華そば』
が着丼。
鴨と地鶏のスープに数種類の生醤油を使用したタレを合わせた醤油らーめんである。
表面には鶏油が輝き、鶏と醤油の芳醇な香りが湯気と共に伝わってくる。
トッピングには低温調理された豚チャーシューと鶏チャーシューが2枚づつと、ワンタンが2個、チャーシューの下には味玉が隠れている。
存在感の強い太めのメンマに白髪ネギとカイワレが添えられている。
さっそく、スープを一口頂くと、ガツンと言う力強い鶏の旨味が口の中に広がる。
何処かで味わった事のあるスープで有りながらも鴨の独特の旨味で他との違いを感じさせるスープ。
似ていると感じたのは以前に紹介した鶏と水だけでスープを取っている『トイ・ボックス』である。
『トイ・ボックス』をご紹介した記事はこちらから
やあやあ、さむらいである。 ある程度、こちらの"らぁ麺ブログ"も形になって来た。 まだまだ、記事も足りないし、改善すべき部分も有るのだが、広告配信も始まったとあって、ランキングサイトに参加する事にした。 それは"にほんブログ村のラーメ[…]
『トイ・ボックス』のスープに鴨を足したような感じであると表現するが、それも何とも正しいのかわからないが、兎に角美味いw
こちらの
『麺上げ』
を見て頂いてもわかるように麺は見た目から全粒粉を混ぜた歯切れの良い細麺。
しっかりと、スープを運んでくれる。
鶏チャーシューもしっとりとしていて美味であり、低温調理された豚チャーシューもこれまた美味い。
これがガリシア豚ならなお、『トイ・ボックス』に近付くと思っていたのであるが、店主が着ているTシャツを見て納得。
名立たるらぁ麺店の名前が入ったTシャツを着ていたのだが、その中に『トイ・ボックス』の名前が入っていた。
恐らく、店主同士で交流が有り、どういった方法でスープを炊いているのかなどの情報交換しているのであろう。
下に隠れていた
『味玉』
は半熟ではあるものの、ウェルダンの仕上がり。
もう少し、ミディアムの方が我輩の好みであった。
しかし、最後まで飽きる事なく、2店舗目ながら完飲完食で店を後にするのであった。
総括
いやはや、ご馳走様であった。
場所が悪くとも行列が出来ると言う、納得の逸杯であった。
ミシュラン以外の店舗を紹介するのは最初の『Soupmen』以来であった。
今後もさむらい流ミシュラン道を進めていくのはもちろんであるが、節目にはミシュラン以外の美味しいらぁ麺をご紹介していくつもりである。
本日はこれにて御免!
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