やあやあ、さむらいである。
新型コロナウイルスが連日ニュースで騒がれているが、何処の業界も多大な影響を受けている。
飲食業は何処もかなりの影響を受けているだろうが、らぁ麺業界で見ると、日頃から海外の来客が多い店舗は甚大な被害を受けているようで、普段は外国人の行列が絶えない店が、入り口で客引きをしている姿を見た時は末期であると感じた。
そこで我輩は、普段は遠くて中々行けないような遠方へ行き、1泊2日の“らぁ麺旅”に出る事にしたのである。
我輩が起こす行動がらぁ麺業界に与える影響力など、ほぼないに等しいだろうが、これを見て
『らぁ麺を食べに行こう!』
と、思って貰えたら少しばかりは役に立てるやも知れん。
これから日本経済のみならず、世界的な“コロナ恐慌”と言われる経済危機が訪れ、景気が冷え込むと思われるが、めげる事なく美味しいらぁ麺を食べて、幸せを感じようではないか。
と言う訳で、本日も
『さむらい流ミシュラン道』
をお届けしよう!
さむらい流ミシュラン道とは?
“さむらい流ミシュラン道”とは、ミシュランガイド東京2020に掲載され、星やビブグルマンを獲得した、名だたる“らぁ麺屋”をさむらいが実食し、独断と偏見ではあるが、我輩の感想をここに綴らせて頂くものである。
目標では、年内中に都内近郊の全22店舗を制覇するのはもちろんの事、過去にミシュランガイドに掲載された名店も訪問して行き、取り上げていくつもりである。
記念すべき10店舗目となる本日は
『らぁめん小池』
に訪問した時のお話である!
訪問日
時は梅月も半ばの頃。
この日はとある週半ばの平日であったのだが、マイホがやる気なしと見るや、すぐさま行動はらぁ活に移る。
まずはTwitterなどで臨時休業や、本日のみの限定麺などの情報を集め始める。
時刻は丁度、正午過ぎと言う事で昼飯時であった。
せっかくなので、近場で並ぶよりは混雑の時間帯を移動時間にあて、遠出しようかと言う話しに。
ちなみに、この日は我輩のリアル門下生であり、らぁ麺仲間の職人(仮字名)が一緒であった。
1人で並ぶのは多少、気が引けるのだが、一緒に並んでくれる仲間がいるのは心強い。
あーでもないとらぁ麺談義をしていれば、行列などアッと言う間に順番が回ってくる。
そして、この日目指したのは、京王線は上北沢を最寄り駅とする
『らぁめん小池』
であった!
らぁめん小池
新宿駅で京王本線に乗り換え、各駅停車に乗車し、6駅目に上北沢の駅がある。
特急などに乗って明大前で各駅に乗り換えるような方法もあるが、新宿始発の各駅停車に乗って座りながらゆっくり行った方が楽であると思われる。
乗車時間はおよそ、13分程で上北沢の駅に到着し、北口から降りて、甲州街道と言う大通りを目指す。
大通りに出て左手に曲がると通り沿いに『らぁめん小池』が見えてくる。
我輩とした事が、外観の写真を撮るのを忘れてしまったのである。
店前には『らぁめん小池』と名が入った大きい白い提灯が掛かっており、目印となる。
『らぁめん小池』と聞いて思わず、思い出すのは“らぁめん大好き小池さん”であるw
“らぁめん大好き小池さん”とは藤子不二雄作品の名脇役の方でパーマンやお化けのQ太郎と言った作品に登場していた。
いつも即席ラーメンを食べていて、ドタバタに巻き込まれてはいつも頭から丼を被る様はもはや、名人芸であったw
店名の由来はそこから来ているのか定かではないが、我輩の年代は恐らく、一発で名前を覚えてしまうだろうw
到着は14時前であったが、店前に並びはなし。
しかし、店内は満席であったのだが、食券を購入している間に席が空く。
店員さんは元気よく挨拶をしてくれて、とても気持ちが良い。
さすがは“ミシュラン東京ビブグルマン”に5年連続選出される店だけの事はあり、接客にも手を抜かぬと言う事か。
購入したのは特製煮干しラーメンと替玉。
残念ながら、ここでのビールはお預けである。
理由は後述するとして、銘柄などはしっかりと調査済みなのでご安心を。
ビールの銘柄は一番搾りとスーパードライの2種類の中から選べ、どちらも中瓶での提供となり、価格は500円。
つまみなどが付くのかどうかは定かではないが、中瓶で税込み500円と言うのは良心的な価格である。
メインのメニューには我輩が頼んだ煮干しラーメンの他に、山椒ラーメンや、濃厚ラーメン、ニボ台湾ラーメン、台湾まぜそばがある。
着席してから5分と待たずして
『特製煮干しラーメン』
が着丼する。
見よ、この透き通った清湯スープを!
見た目から醤油なのか、塩なのかはわからないし、煮干しと言っても全く濁りもない。
うっすらと表面には香味油が浮き、香味油ごとレンゲでスープを一口頂く。
『で、あるか。』
と思わず、唸るほど美味いのであるw
煮干しと言うと、えぐみが出てしまい、苦手とする方もいるだろうが、こちらの煮干しラーメンには全く、えぐみがなく、魚介の旨味が感じ取れるスープとなっている。
他には椎茸と言った乾物系で取っているようなのだが、タレは白醤油であろうか?
塩と言うよりは味がはっきりと出ていて、キレを感じる。
具材には低温調理された薄切りの豚ロース肉のチャーシューが真ん中に山盛りにされていて、横には味玉、青菜につくねが2個入っており、ネギは玉ねぎのみじん切りが具材の堤防に守られた奥にちりばめられている。
玉ねぎが有るとないとではスープの味も変わってくるので、徐々に味変を楽しむ為の演出だろうか。
そして見よ、この
『麺上げ』
を。
『見よ!』と言いながら少し、ピンボケしてしまっているのはご容赦下されw
麺は自家製麺なのだろうか?ストレートの細麺でコシもあり、パツパツ系とはまた違った感じで、しっかりとスープを絡めて口元へ運んでくれる。
すぐさま、レアのままの薄切りチャーシューを口に頬張る。
しっとりとしていてこれまた、味わい深い。
つくねは鶏つくねとなっており、コリコリとした軟骨の食感が楽しめる。
玉ねぎゾーンのスープも行ってみると、程よくスープで火入れされたのか、辛味もなくこれまた美味いw
青菜は小松菜を浅漬けにしたものと思われ、食感が良い。
文句の付けようがない、完成された逸杯と言える。
おっと、忘れていたが麺を半分以上食した所で替玉を頼んでおく。
そして、お楽しみにしていた
『半熟味玉』
を頂く。
見た目的にはゆで卵のようにも見えるが、しっかりと黄身にまで味が浸み込んでいる。
気が付けば、完食しており、替玉が有ると言うのにスープも少々、飲み過ぎてしまったw
程無くして、待ってましたと
『替玉』
が着丼する。
替玉と言っても、豚骨らぁ麺のような替玉とはまた違う。
刻まれた玉ねぎとチャーシューと言った具材が載っていて、底に沈んだタレと魚粉を絡めて、油そばのようにして食べる事が出来るのである。
いざ、混ぜ混ぜすると、魚粉の香りが鼻に上がって来た。
そして、ここは麺だけで一口頂いたのだが、これまた絶品に美味い!w
スープに入れずともこれだけで逸杯と言える完成度である。
しばらく、麺だけで食し、半分ほど頂いた所で今度はつけ麺のようにして食す。
『うむ』と思わず、頷いてしまう。
最後にスープへドボンと入れ、完飲完食するのであった!
総括
いやはや、果たしてこの美味さを上手く、伝えられているのだろうか?
現段階での我輩の最大限の表現力を用いて綴っているつもりであるw
今回の『らぁめん小池』であるが、これまでご紹介して来たミシュラン道の中では初となる魚介系らぁ麺であった。
ミシュランに選出される店の多くは鶏清湯系らぁ麺を得意とする店が多いのであるが、こちらの『らぁめん小池』は魚介系の煮干しラーメンを売りとするのである。
ミシュランが薦める魚介煮干し系と言うだけでも、他との違いを感じ取れると思うので、是非とも足を運んで頂きたいお店である。
山椒ラーメンも気になるし、濃厚ラーメンも食べてみたいので再訪を誓うのであった。
そして、ここでビールを頼まなかった理由であるが、替玉まで頂いたのにせっかく、遠出したのだから連食しようと、職人とはしごする事にしたのであったw
次回はミシュラン道ではなく、美味いらぁ麺をただ、紹介するだけのコーナーであるw
本日はこれにて御免!
『食べたくなったぜ!』と言う、門下生(読者様)はさむらいの応援ポチすべし!