やあやあ、さむらいである。
昨日、3月11日は東日本大震災から10年と言う、節目の日であった。
我輩は当時、帰宅難民となっていて、駒込から歩いて帰ったのを覚えている。
昼飯も食べ損ね、気が付けば営業している飲食店もなく、コンビニでさえ食べ物はおろか、飲み物もアルコール以外は売り切れとなっていた。
喉が渇いたと、ふと立ち寄ったローソンで
『たった今、からあげクンが揚がりました!』
と言う店内アナウンスを聞いて、これは有り難いとビールとからあげクンを購入し、この日初の食べ物にありつけたのであった。
3月でも真冬のような寒さであったが、この日頂いたビールとからあげクンの有難さは忘れられない。
何処の飲食店も閉まっていたのだが、最寄り駅の一つ手前の駅で営業している飲食店を発見する。
これまで行った事はなかったのだが、手打ち麺を売りとする中国人の方が営業している拉麺店であった。
これは有り難いと中に入ると、帰宅難民達で賑わっているではないか。
そして、まずはビールと餃子を注文し、餃子が出てきた所で拉麵を注文するのであった。
このような日に、営業時間を過ぎても営業し続けてくれたお店に感謝していた。
良い思い出とはならないが、何年経とうとこの日頂いた拉麵の味を我輩は忘れる事はないだろう。
さて、本日は
『さむらい流百名店道』
お届けしよう!
さむらい流百名店道とは?
“さむらい流百名店道”とは、『食べログ』で“百名店”として選出されたお店を訪問させて頂き、我輩の独断と偏見で感想をここに綴らせて頂くものである。
“百名店”は東京エリア・EASTエリア・WESTエリアの三つに分かれて表彰されている。
本日は2019年に“百名店”に選出されると、2年連続で選ばれている
『純手打ち だるま』
に訪問した時のお話である!
訪問日
時は初春月も月末の頃。
この日は府中方面に訪問する機会が有ったのだが、そこで訪問したのが府中の銘店である『中華そば ふくみみ』であった。
信じ難いだろうが、なんと“人気YouTuberのすする氏”と遭遇し、我輩の横で撮影しながら食べていたのであった。
『中華そば ふくみみ』に訪問した時の記事がこちら
やあやあ、さむらいである。 緊急事態宣言下では、思うようにらぁ麺活動が出来ない方がほとんどではなかろうか? 我輩もその一人であるのだが、出掛ける用事があったのならここぞとばかりに行きたかったお店をリサーチしている。 定休日ではないか?[…]
せっかく出てきたので、その帰りに行きたいと思っていた宿題店に訪問する事に。
新宿で乗り換えるとあって、新宿周辺で探していたのだが、ふと思い出したお店が丸ノ内線の中野富士見町駅を最寄りとする
『純手打ち だるま』
であった。
果たして、その理由とは?
純手打ち だるま
実は我輩が26歳まで勤めていた会社の寮が中野富士見町にあったので、我輩の思い出の地でもある。
我輩が住んでいたのは、はるか昔の話であり、こちらのお店は2018年オープンなので当時はないお店であった。
なぜ、我輩が『純手打ち だるま』に訪問しようと思い立ったかと言うと、丁度、夜の部が始まる時間であったから。
実はこちらのお店のメニューにチャーシューめんや全部のせと言った特別メニューが有るのだが、昼20食、夜10食の限定メニューになっているのだ。
夜の部の開店時間に合わせたら食べられるかも知れないと思い立ち、訪問したのであった。
中野富士見町駅を降りて左手に進み、神田川に掛かる橋を渡ったら『伊津美』と言う昔からあるとんかつ屋側に横断し、そのまま進むとすぐ右手側に店がある。
駅から徒歩2分と言った所。
昔よく、通っていたパチンコ屋がドラッグストアになっていたのが悲しかった。
到着したのは開店時間から5分程過ぎた頃であったが、外待ちもなく店内も2名と言う状況。
こちらの記事を書いている時点の話であるが、食べログ3.92と言う高得点を叩き出しているのに、こんなに空いていて良いのだろうか?
緊急事態宣言下と言う事もあるだろうが、ラッキーとしか言いようがない。
難なく、醬油らーめん全部のせ(1170円)の購入ボタンを押し、ビール(600円)も忘れてはならないと、購入する。
チャーシューご飯(200円)と言ったご飯物もあったが、昼から左程時間が空いていなかった事も有り、断念する。
食券を渡す際に麺量を聞かれるのだが、何とこちらのお店では並盛150g、中盛200g、大盛250gが全て同額なのである。
普段なら、ここは大盛と行きたい所であるが、前述のようにお昼から時間が経っていないので、中盛でお願いする。
こちらの店主であるが、あの八丁堀の『麺や 七彩』出身とあって、目の前で麺を打ち、打ち立て麺を提供してくれるスタイル。
『麺や 七彩』に訪問した時の記事がこちら
やあやあ、さむらいである。 最近、ダイエットの一環で、"プチ断食"と言うのを遂行している。 24時間の内、食べて良い時間を8時間に制限し、16時間の空腹時間を設けると言うダイエット法である。 食べて良い時間帯は食事制限はせずに、好きな[…]
注文を受けると目の前で麺を打つスタイルは健在。
この時は注文を受けると、麺は打ってあったようで、目の前で切り出すと、軽量し、手揉みを加えたらテボではなく大鍋に投入し、麺を茹で上げ、最後は平ザルで湯切りをする、まさに、職人スタイルなのである。
先に
『サッポロ赤星中瓶』
が運ばれ、これまた嬉しいメンマのおつまみ付きであった。
細切りのメンマが『麺や 七彩』を思い出させる。
メンマと、店主のらーめんを作る姿をアテにビールを頂いていると、我輩の
『醤油らーめん全部乗せ』
が運ばれる。
これでもかと言う位、2種のチャーシューが所狭しと配置され、奥には味玉が、そして白ネギが散りばめられている。
メンマはチャーシューの下に隠されていたw
手前のチャーシューを横に分け、まずはスープを一口頂く。
『麺や 七彩』での修行経験があると言う先入観から煮干しが前面に押し出されたスープかと思いきや、あっさり目の醤油のキレが際立つ、鶏と魚介、乾物をベースにしたスープ。
続いて、『純手打ち だるま』の最大の売りである
『麺上げ』
を行うと、ツルっとした太めの手揉み麵が顔を出す。
一気に啜り上げると、ツルモチ食感の麺が口の中で踊る。
ここで食べログに綴られた店主の文言を思い出す。
高級食材を使っている訳でもなく、お洒落ならーめんでもなく、中毒性のある濃厚な強い味でもない普通のあっさり醬油らーめんであると。
長時間並ぶ程の店ではないと謙遜を交え、味の濃い薄いなどあれば容赦なく仰って下さいと。
そんな中でも、ただ、茹で加減だけはお任せ下さいとの事であった。
打ち立ての、多加水手打ち麺の中でも最も柔らかい部類の麺だそうで、しっかり茹でた方が麺の旨味を最大限に引き出せるのだそう。
我輩は麺硬めを何処のお店でもお願いする事はないのだが、その理由は普通で頼むのがそのお店で一番美味しい状態で提供して頂けると信じているからである。
チャーシューは低温調理の
『ロースチャーシュー』
に焼き豚と言うより、煮豚の
『バラチャーシュー』
の2種類があるのだが、どちらも美味しく頂けた。
味玉も半熟の仕上がりで、美味しく、スープも麺も最後まで飽きずに完飲完食してしまうのであった。
総括
決して、空腹ではなかったが、食べ終わった時に思ったのは大盛でもいけたなと言う思いであった。
満腹中枢を麻痺させる程の啜り心地が良い、打ち立て麺であった。
店主は行列する程のお店ではなく、町のらーめん屋として地元の方の普段遣いの気軽ならーめん屋を目指しているとの事。
それでも、美味しいらーめんが食べられると言うなら並んででも食べたいと思うのが、我々ラーヲタである。
我輩が思うに、並んででも食べる価値のあるらーめん屋なのであるが、近所迷惑などの観点から混雑していたら時間帯をずらしたりして訪問して欲しいと願う。
我輩の勤めていた会社の寮は建て替えられたが、場所は変わっていないので後輩達が羨ましい限りである。
本日はこれにて御免!
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