やあやあ、さむらいである。
今回の話は、まずは我輩の自己紹介から始めなければならないw
我輩が初めて社会に出た時に勤めたのが、新宿にある某ホテルであった。
実家を早く出て、自立したいと願っていた我輩が選んだのが寮がある勤め先で、その条件に合ったのがそのホテルだったのである。
当時は就職難と言われる時期であったが、何とか採用され、男子寮に入る事となったのだが、その寮の場所が丸の内線の方南町であった。
インターネットもまだ普及されていない時代で、携帯電話が最先端とされ、PHSなどが流行り出した時代。
その当時の方南町には、思い出となる『コタン』と言うラーメン店があった。
『コタン』は営業時間が決まっておらず、オープンするのは深夜の0:00以降と言うのは間違いないが、あやふやで準備が出来次第開店となる。
先輩の部屋で晩酌し、腹が減っては『コタン』へ行くと言うのが日常であった。
たまにハズレの日があったものの、基本的に美味しかったと記憶しているw
店名の『コタン』はアイヌ語なので、北海道繋がりからか味噌推しであったと思うが、我輩が好んで食べていたのは醤油であった。
そんな折、以前に方南町へ伺った時に懐かしさでいっぱいになったが、当時『コタン』があった場所には別の建物が建っており、閉店してしまったのを非常に残念に思ったのであった。
本日はそんな思い出のお店を探索するお話となる。
と言う訳で
『さむらい流老舗道』
をお届けしよう!
さむらい流老舗道とは?
創業してから30年以上、暖簾を守っているお店を老舗店舗と定義させて頂く。
そして、“さむらい流老舗道”とは、そう言った歴史ある老舗店舗に訪問させて頂き、我輩の独断と偏見で感想をここに綴らせて頂くものである。
本日は1971年に創業され、53年続いている
『コタン』
に訪問した時のお話である!
訪問日
時は吹喜月も半の頃。
この日は我輩の大好きな四谷三丁目の『一条流がんこ総本家分家四谷荒木町』へ訪問する。
『がんこ』と言えば、現在は14:00閉店とはなったが、13:00閉店していた名残りで早めに売り切れ早閉まいとなりがち。
その為、早い時間帯に行ける日しかチャレンジが出来ないのであるが、この日は12:30には着けると判断し、お店へ向かう。
しかし、我輩が着いた時には、目的であった100ラーメンが売り切れだったのである。
選択肢は、このまま並んで上品ラーメンを食べるか、他のお店へ行くかの2択。
時間帯が早かった事もあり、普段は中々攻められない地域へ遠征しようと、我輩は後者の選択をする事に。
丸の内線か総武線沿線で行きたかったお店と言う事で、頭によぎったのが西荻窪の
『コタン』
であった。
『コタン』の常連さんの事前情報では、以前はフランチャイズのチェーン店であったが、現在残っているのはこちらの西荻窪店のみと言う事。
53年続く老舗であるが、いつまで続けられるかわからない昨今の状況を踏まえ、店主様が元気な内に行っておきたいと向かうのであった。
コタン
まずは『コタン』のお店の場所であるが、西荻窪駅を最寄りとし、北口を出て駅を背に真っ直ぐ進むと、左手側にお店が見えてくる。
赤テントに『コタン』とカタカナで書かれた風貌は、方南町店と同じでほっこりするw
訪問したのは平日の13:00過ぎであったが、手動の引き戸を開けると、カウンターには2組の先客。
空いている席に腰を掛け、メニューを拝見。
メニュ表の左上には堂々と味噌ラーメンとあり、次いでしょうゆラーメン、塩ラーメンと続き、それぞれ750円。
お店の屋号を取ったコタンメン(850円)は、お餅と玉子が入ったオリジナルメニューで、方南町店にはなかったつけめん(1000円)と言ったメニューも。
ただ、14:00まで限定のランチメニューがあり、ラーメンに餃子3個と半ライスが付いて870円と言うお得メニューがあったので、迷わずそちらを選択。
“味噌・しょうゆ・塩”から味が選べ、方南町店では醤油派であった我輩であるが、左上は味噌ラーメンとあるので、味噌ラーメンでお願いし、餃子も付いてくるならと、ビール大瓶(660円)もお願いする。
雰囲気のある店主と、夫婦なのかな?女将とのツーオペ営業で、先に
『キリンラガービール大瓶』
が運ばれ、嬉しいおつまみの柿ピー付きw
ほっこりしながら柿ピーをアテにビールを楽しんでいると、餃子の焼き上がりに合わせてなのか
『味噌ラーメンランチセット』
がほぼ同時に運ばれる。
メニューには書いてなかったが、お新香も付いてきたのが有り難いw
先に餃子の話をさせて頂くが、みっちりと餡が包まれた…とはならない小ぶりな餃子ではあったが、おつまみやご飯のおかずにはちょうど良いが、しっかりとニンニクは効かせてあるので、ご注意をw
ご飯は炊き立てでしっとりした柔めな炊き加減で、我輩好みな仕上がりで美味しいw
そして、味噌ラーメンであるが、ぱっと見では味噌ラーメンとは思えないスープの色で、醤油で白濁した白湯系?位な印象。
具材は小ぶりなバラロールチャーシューに、中心には野菜炒めが盛られ、メンマやわかめ、ネギと言ったトッピング。
まずはスープを一口頂くと、出汁感と言うよりもガッツリ化調の効いた味わいで、ほのかに味噌が残る。
一般的な味噌ラーメンと比べると、大分味噌が薄い印象であるが、これはこれでありw
続いて
『麺上げ』
を行うと、明らかに方南町店とは違う細麺が顔を出す。
ここは方南町店とは違っていて、方南町店は丸型の中太麺であった。
ただ、トッピングの具材である野菜類は方南町店と同じで、ビジュアルも似ていて、とても懐かしい。
味噌ラーメンに細麺と言うイメージはあまり湧かないが、薄めのスープには丁度良いのかも知れないw
最後に
『バラロールチャーシュー』
は小ぶりながらしっかりと仕込まれた一品であった。
餃子とご飯で食べ進めながら、お新香をつまみにビールを飲み干すのであった。
総括
昨今のラーメン事情を考えると、古いラーメンではあるが、かなりのノスタルジックに振った逸杯なので、我輩のようにお好きな方には刺さる逸杯かと。
昔はフランチャイズであったが、現存しているのはこちらの西荻窪店のみなのだそう。
創業して53年と言うのは、とてつもなく凄い事なので、近所の方には是非とも行って応援して欲しいと願っている。
我輩は、遠くて中々伺えない地域ではあるが、次回はしょうゆラーメンを頂いて、思い出の味と食べ比べたいと思う。
本日はこれにて御免!
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