やあやあ、さむらいである。
生憎の台風が接近し、せっかくの三連休だと言うのに天気が悪いようで。
台風直撃が懸念される地もあるようなので、現地の方はくれぐれもご注意下さいますよう。
こんな天気が悪い日は、混雑しているお店の並びは緩くなる傾向にあるので、ある意味チャンスでもある。
ただ、流石に台風直撃ともなると、善作とは言えないので、くれぐれも天候を見てらぁ麺活動して欲しいと願っている。
さて、本日は
『さむらい流老舗道』
をお届けしよう！
さむらい流老舗道とは？
創業してから30年以上、暖簾を守っているお店を老舗店舗と定義させて頂く。
そして、“さむらい流老舗道”とは、そう言った歴史ある老舗店舗に訪問させて頂き、我輩の独断と偏見で感想をここに綴らせて頂くものである。
本日は1949年に荻窪の地で屋台から創業されたそうで、73年続いている
『春木屋 荻窪本店』
に訪問した時のお話である！
訪問日
時は葉月も初めの頃。
この日はとある月曜日であったのだが、行きたいお店が有って、荻窪駅に降り立った。
目的のお店は2店舗有り、一つはつけ麺の元祖と言われている『丸長 中華そば店』。
そして、もう1店舗が
『春木屋 荻窪本店』
である。
どちらもノスタルジックな古き良き中華そば屋の代表的な店舗。
まず先に伺ったのが、『丸長 中華そば店』であったのだが、これが店主の体調不良により、臨時休業に出くわすタイミングの悪さ。
それなりの遠征になるので、しっかりと定休日を調べて伺ったのであるが、体調不良とあっては致し方ない。
むしろ、店主がご高齢と言う事もあり、入退院を繰り返されていて度々休業されているような状況なので、お身体の方が心配である。
現役でおられる内に一度は食しておきたいと思っているので再訪を誓う。
と言う訳で、もう一つの目的である『春木屋』さんへ向かう。
場所的には『丸長 中華そば店』からは、逆側の北口となる。
駅を背にターミナルを右手へ進み、青梅街道を右へ進むと、右手側にお店が見えてくる。
我輩が最後に食べたのは20年以上昔の事で、当時は歩道が歩けなくなる程の行列が出来ていたのであるが、この日の外待ちは4人程と、そこまでの並びであった。
春木屋 荻窪本店
昔と店の場所は変わっていないと思うが、流石に改装されている様子。
券売機は外に設置されており、食券を購入してから列に加わる。
券売機の左上にはわんたん麺(1280円)が位置し、一番スタンダードの中華そばは880円。
昔からトッピングをすると1000円を軽く超えていて、むしろもっと高かったイメージであったが、どうだったか。
当時は今よりラーメンに対する“千円の壁が”あったのか、折角並んだのにまだ経済的に厳しかった我輩は、我慢して中華そばを頼んだと記憶している。
今は躊躇なく頼む事が出来るのであるが、この日はわんたん麺に味付玉子(120円)を付け、ビール小瓶(450円)を購入する。
丁度席が空いたタイミングだったようで、5分程で席へ案内される。
昔はカウンターの頭上に短冊メニューが貼られていて、口頭注文だったよな〜などと、思い出に耽っていると
『スーパードライ小瓶』
が運ばれる。
この日は猛暑日であったが、ビール用グラスもしっかり冷えてあったので、気付くと乾杯をしてすぐにグラスが空になっていたw
暑さで失った生気を少し回復させ、待っていると
『わんたん麺味付玉子』
が運ばれる。
スープの表面には香味油と白ネギが浮き、薄皮のわんたんが何個か、メンマにチャーシュー、味玉に三角の海苔が添えられている。
スープを一口頂くと、最初に感じたのは煮干と思われる魚介の味に鶏ガラや乾物や節系と言った重層的な旨味を感じる“如何にも中華そば！”と言った味わいで美味い！
初めて食べた当時も、こんなお手本のような中華そばがあったのかと感動し、トッピングをケチってしまった事を後悔したのを思い出していた。
続いて
『麺上げ』
を行うと、手揉みにより少しウェーブが掛かった中細麺が顔を出す。
このコシのある縮れ麺がしっかりとスープを持ち上げ、一体感が増していて美味しい。
麺は自家製麺だそうで、その日の天気や気候に応じて配合を変えて作っているそうな。
まずはメイン具材の一つである
『チャーシュー』
であるが、こちらはロースかな？肉厚で美味しい。
また、こちらの
『わんたん』
であるが、薄皮ながらしっかりと餡が入っていて、たっぷりで美味しかった。
最後まで夢中になって食べてしまうのであった。
総括
いやはや、美味しかった。
変わらない味と言いたい所であるが、根幹の部分は変えずに、時代に合わせて少しづつ変わり続けたからこそ、今まで生き残る事が出来たのだろうと思う。
70年以上続け、いつしかそれは文化となり、“荻窪ラーメン”と言うご当地ラーメンにまでなってしまったのである。
我輩の中では、東京のクラシカルな中華そばと言えば、こちらの『春木屋 荻窪本店』をお薦めしたいと思っている。
本日はこれにて御免！
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