やあやあ、さむらいである。
本日は、緊急差し替え記事を投稿させて頂こうと思う。
なんと、我輩の育った地元である神奈川県横浜市青葉区の青葉台で、19年続いていた銘店が7月9日を以って閉店する事になったのである。
実はこちらのお店は、我輩の同級生が開いたお店であり、現在は弟さんが経営を引き継いでいた。
隣にあったお好み焼き屋の『福』は四方氏の親御さんが経営していたお店で、そちらのお店が閉店を決め、勇退される時も伺ったのであった。
その時以来の訪問であったが、門下生(読者様)の皆様にも閉店前に、是非とも伺って欲しく、今回記事を執筆している。
と言う訳で、本日であるが
『さむらい流推し麺道』
をお届けしよう!
さむらい流推し麺道とは?
“さむらい流推し麺道”とはその名の通り、さむらいが薦める、“推し麺”をここに綴らせて頂くものである。
エリアを厳選し、この地域でお薦めするならここ!とか、都内で醤油らぁ麺を食べるならここ!と言った具合に、テーマに沿って綴らせて頂いたり、ただただ薦めたいお店を紹介したいと思う。
本日は2003年にオープンし、地元青葉台で愛された
『めん処 しかた』
をお届けしよう!
訪問日
時は青水無月も月末の頃。
閉店の一報を受けたのは、地元の友達で形成されたLINEグループであった。
お店を任されていた弟さんが、奥さんの実家に行く事を決め、閉店を決意したのだと言う。
当の本人はと言うと、フランスでらぁ麺屋を開くと渡仏して以来、現在もそのまま現地で頑張っているのである。
しばらくは帰国するつもりはないようなので、閉店を決めたそうな。
そうなったら是非とも閉店前に訪問し、記事にしたいと思い、伺ったのであった。
小規模ではあるが、らぁ麺ブログを綴っていると言うのに、友人がやっているお店を紹介せずに閉店を迎えてしまうのは、我輩としても本意ではない。
もちろん、美味しくないなら紹介するつもりはないのであるが、忖度なく美味しいからこそご紹介するのであるw
そしていざ訪問を決め、伺ったのは6月29日であった。
この日は平日であったが、閉店を告知してからの並び状況などは如何に⁉︎
めん処 しかた
2003年と言えば、我輩は何をしていたか思い出していた。
1996年に都内の某ホテルに就職し、ドアマンと言う職場で働いていたが、そろそろ転職をしようと退職を決めた年であった。
ちょうど、その頃に一念発起してらぁ麺屋を開業したと言う事になる。
和食での下積み時代はあったが、らぁ麺屋の経験なく独学で開業したと聞いた。
我輩が初めて伺った頃には、早くも地元で愛されるお店になっていた。
都内で働いていた事もあり、しょっちゅう行けた訳ではないが、地元へ帰る度に食べに行ったお店で、並ばずに入れた事はなく、常に行列店であったイメージがある。
にも関わらず、食べログの直近の点数を見ると、“3.47”と言う、決して高い点数ではない評価なのである。
チェーン店だと、その分点数を下げるようなアルゴリズムを組んでいる、と先日裁判になっていたが、チェーン店と言う訳でもない。
厳選な評価でその“3.47”と言う点数なのだろうが、流石に我輩は納得出来る点数ではない。
都内であれば、“3.6”を超えているお店でも微妙なお店もあるし、“3.5”以下でも美味しいお店もあるので、点数だけでは一概に言えないが、我輩の肌感覚だと都内なら“3.7”以上は確実に取れる実力店であると評価している。
弟さんに代替わりをしてからは、確か初めての訪問となるが、味は引き継いでいるのか?w
そんな思いで、およそ3年ぶりの訪問をするのであった。
久々の地元での用事を済ませ、伺ったのは夜営業18:00オープンの所、18:15であった。
店前のベンチは既に埋まっていて、立って待つ客が数人と言うのが、遠目からでもわかった。
夜営業でオープンして間もないと言うのに、既に外には6人の待ち客がおり、我輩が最後尾に着いてからもドンドンと行列が続いていく。
我輩の印象としては、相変わらず並びが盛況であるなと言うイメージであったが、もしかしたら閉店前の特需である可能性もあるのか。
そんな事を思いながら待っていると、メニューを渡された。
待っていても、中々案内されるでもなく、後列のお客に至っては諦めて帰っていく人もチラホラ出始めていた。
中々、回転率が悪い。
夜営業が始まって最初のゲストが退店したのが、なんと18:45だったのである。
店先の看板には“RA–MEN and BEER”とあり、食べる前に飲む客も多い為、回転率が悪いのであろう。
前の3人組を他所に、先に案内されたのが19:05と、およそ50分待ちであった。
こちらのお店では、同じ正油らーめんであっても出汁のベースを煮干、鯛、ねぎの中から選ぶ事が出来る。
メニューに寄ってはベースを選ぶ事が出来るものと、出来ないものとに分かれるのであるが、この3種が基本ベースとなっている。
我輩は、コッテリ系の気分であったので、背脂とにんにくの入っている、あぶり正油(940円)とじゃこ飯(400円)に、焼き餃子(550円)と生ビール中(620円)も注文する。
残念ながら半熟味玉をトッピングしようとお願いするも、この日は売り切れであった。
こちらのお店は食券制ではなく、口頭注文で最後にレジで精算するスタイルであった。
以前にお好み焼きの『福』の座敷部分を改築し、奥のスペースに席を増やしたまでは知っていたが、今はドリンクカウンターのようなものが表側に作られていた。
まずは最初に
『スーパードライ生中』
を運んでくれた。
もっと時間が掛かると思われたが、タイミングが良かったのか
『焼き餃子』
も運ばれる。
餃子のつけダレとして酢醤油が運ばれ、お好みで自家製辣油をお使い下さいとの事。
餃子は以前よりも皮が薄くなった印象であったが、しっかりと自家製の餃子のままとなっていて美味しい。
暑かった事もあり、さっさと飲み切ってしまったので、2杯目の生ビールをお願いする。
餃子をあてにビールを飲んでいると、ちょうど餃子
が食べ終わった頃に
『じゃこ飯』
が運ばれる。
こちらはしらすではなく、じゃこなのであるが、しらすとじゃこの違いをご存知だろうか?
元はいわしの稚魚と言う事で一緒なのであるが、釜揚げしたばかりのものを釜揚げしらすと言い、釜揚げ後に少し乾燥させたものをしらす、しっかり乾燥させたものをちりめんじゃこと区分しているそうな。
なので、こちらはしっかりと乾燥させたちりめんじゃこが入った混ぜご飯のような感じであった。
そして、待ってましたと
『あぶり正油』
が着丼する。
豚骨のような白濁したスープに、表面には香味油と細かめな背脂が浮き、軽く炙ったチャーシューにメンマ、玉葱のみじん切り、海苔、そして青ネギが中心に添えられている。
スープからはほのかにニンニクが香り、一口頂くと動物系の厚みの中に魚介を感じるスープで見た目程のコッテリ感もなく、スッキリ美味しいw
こちらは提供前に背脂を炙ってからスープに入れているからあぶり正油なのだと言う。
続いて
『麺上げ』
を行うと、博多系のような低下水の極細麺が顔を出す。
パツパツっとした歯切れの良い麺で、こちらの麺は中西食品の麺を使っているそうな。
お次は
『チャーシュー』
をと、箸上げしようとしたら身が崩れてしまい上のような画像にw
チャーシューに使っている豚肉は群馬県産の“下田さん家の豚”と言うブランド豚を使用しているそうであるが、現在は出荷が間に合っておらず、チャーシュートッピングはお断りしているそうな。
画像でわかる通り、ホロホロ系で美味かった。
あっと言う間に食べてしまい、替玉出来たらなと思っていたら、どうやら見落としていただけで半玉(110円)からでも行けたようである。
しかし、我輩はじゃこ飯をスープに浸して、雑炊にして食べたら絶品であったので、大満足であったw
総括
せっかく地元に根付き、これだけのお客さんが来てくれるお店に育ったのに、閉店とは非常に残念である。
地元の飲み会で行く店がなくなり、コンビニで酒を買って、夜閉めた後の『しかた』で朝まで飲んだのも良い思い出である。
兄の方は、現在フランスのニースで
『Ikko Ramen』
と言う名で営業しているので、フランスへ行った際には是非とも、お立ち寄り下され。
我輩もいつか訪れたいと思っている。
『めん処 しかた』の営業は残す所6営業日となっているので、こちらも閉める前にお越し頂き、尾身出を作って欲しいと願っている。
本日はこれにて御免!
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