やあやあ、さむらいである。
未だにコロナは収束を見せない中、感染者数を見ても当たり前のように聞き流せるようになった気がする今日この頃。
何となく、WITHコロナと言う生活に慣れて来たのだろう。
緊急事態宣言が4月頭に発出され、1ヶ月以上も自粛を強いられたのも懐かしい話となった。
さすがに、緊急事態宣言と言うのは、我輩が生きて来た中でも初めての出来事であったので、誰もが不安を抱えた事だろう。
そんな状況下にも関わらず、緊急事態宣言下で新たに店を開いた強者もいる。
と言う訳で、本日は
『さむらい流新店道』
をお届けしよう!
さむらい流新店道とは?
“さむらい流新店道”とは、その名の通り新たに店舗を開店させた店に行き、我輩の感想をここに綴らせて頂くものである。
中には旧店舗から新天地へ移転した店や、セカンドブランドの店も取り上げていくつもりである。
本日は2020年の4月末に開店された
『麺創庵 砂田』
に訪問した時のお話である!
訪問日
時は夜長月も初めの頃。
9月頭に訪問したのは“ラーメンWalker2021”にも掲載された、山手線の巣鴨駅を最寄りとする
『麺創庵 砂田』
であった。
巣鴨駅を降りたらとげぬき地蔵方面へ進み、地蔵通商店街を真っ直ぐ抜けると郵便局が見えるので、そこを右に入ると『麺創庵 砂田』が右手に見えてくる。
巣鴨駅から徒歩8分程なのだが、都電荒川線の庚申塚駅からも徒歩434mとの事。
『Japanese Soba Noodles 蔦』のセカンドブランドで、“ミシュランガイド東京2016”でも掲載された『蔦の葉』の跡地と言えばお分かりになる方もおられるのではなかろうか。
こちらのお店に訪れたのはこの日で3回目となるのだが、最初の1回目は緊急事態宣言が明けてすぐに訪れるも麺が売り切れとの事で食せず。
その時にお詫びとして、味玉サービス券を頂戴したのだが、こちらのお店では営業時間とされる11:00~17:00までの間に売り切れと知らずに来店された場合、次回訪問時に使える味玉サービス券が頂けるのである。
翌日にはその味玉サービス券を持ってリベンジを達成したのであった。
その後に“ラーメンWalker2021”にも掲載されたとあっては混雑してしまうなと思い立ち、再訪したのであった。
麺創庵 砂田
今回紹介するのは、業界最高権威とされている“TRYラーメン大賞”の新人賞に絡んでくると勝手に見込んでいるからに他ならない。
果たして、緊急事態宣言下にも関わらず、強気に新規開店されたお店とはどう言ったお店なのか?
また、コロナ対策はどのようにしているのか?などもご紹介したいと思う。
こちらのお店であるが、店主一人で切り盛りする、ワンオペとなっているのでどうしても時間が掛かってしまう。
その為、この位の人数ならすぐかな?と思っていると意外と待たされてしまうだろう。
この日、我輩が訪れたのは土曜日の14:00過ぎであったのだが、外待ち7名程であった。
中には2名掛けの待ち椅子があるので、恐らく9名待ちと言った所。
一度に作れる量が決まっているので、カウンター席は間引きをしての営業であった。
しばらく、待っていると14:30頃に店主が出て来て準備中にし、我輩で最後であると告げられた。
結局、我輩が座れたのは14:50であった。
券売機の横のアルコール消毒液で消毒してから食券を購入する。
この日のご飯物はキーマカレーだったのだが、残念ながら売り切れ。
こちらの『麺創庵 砂田』では毎日、日替わりご飯を提供しているので、楽しみにしていたのだが致し方ないのでせめてらぁ麺を大盛にしようと思ったら、麺も並盛分しか残っていないとの事。
せめて、トッピングだけは豪華にしようと、ワンタン麺(930円)にチャーシュー(200円)をトッピングし、まだ味玉サービス券が1枚残っていたのでそれをお願いし、いつも通りのビール(450円)を注文する。
大盛に出来なくて申し訳ないと、またも味玉サービス券を頂いてしまったw
『ビールはお先にお出しして宜しいですか?』と丁寧に尋ねられたので『先でお願いします』とお願いすると、すぐに
『エビスビール中瓶』
が運ばれた。
エビスビール中瓶が450円と言うだけでもかなり、良心的なのに、更におつまみ付と言う嬉しいサービス。
多少、時間が掛かろうともゆっくり待てるのである。
待っている間に“ラーメンWalker”のネット記事を読んでいると、店主の異色の経歴を知る事になる。
プロのミュージシャンからサラリーマンへ転身し、後に『渡辺スタイル』で修業し、独立に至ったのだそう。
プロのミュージシャンと言うのも驚きであるが、もっと驚いたのはサラリーマン時代に週末だけ福島のホテルで、自作のつけ麺を8年に渡り、提供していたというのである。
その時提供していたのは濃厚魚介豚骨であったのだが、福島に通いながら出会った白河ラーメンが、現在の『麺創庵 砂田』で提供しているラーメンの原型となっているのだそう。
確かに『渡辺スタイル』の『渡なべ』と言えば魚介豚骨のイメージなのだが、白河ラーメンに絞った方が良いと言う、師匠にあたる渡辺樹庵氏の助言で、現在の白河風ラーメン1本となったのだと言う。
ラーメンを作っている姿を見ると、丁寧な仕事ぶりが見て取れる。
麺は自家製手打ち麺を使用し、茹でる前に手揉みを加えてからテボへ。
続いて、ワンタンは一つ一つ、茹でる前にその場で自家製の皮を伸ばし、餡を包んでいた。
ちょうど、ビールが飲み終わろうかと言う頃合いで『お待たせしました』と
『ワンタン麺チャーシュー味玉』
が運ばれた。
スープは名古屋コーチン、はかた地鶏などの銘柄鶏のガラを中心に、真水ではなく昆布水を厳正な温度管理の元、炊き上げたスープとなっていて、化学調味料は一切使っていないのだそう。
匂いだけでも美味しいが、まずはスープから頂くと、鶏の旨味と醤油のキレが口に広がり、あっさりに見えるが意外とずっしりしている。
いやはや
『で、あるか…』
と唸るぐらい、美味い。
白河ラーメン自体が我輩の好みに合っていると言うのもあるが、それだけではない。
続いて
『自家製手打ち麺』
を麺上げすると、手揉みされた事による不揃いの太さがスープを持ち上げ、麺もモチモチツルツルでこれまた、美味い!
初めて食べた時よりも更に美味しくなっている気がする。
さてさて、お次は
『自家製ワンタン』
を頂くが、これまた肉厚で美味しい。
白河ラーメンのワンタンのイメージであるが、ちょっとの餡で薄皮に広がったワンタンのイメージであるが、これは『砂田』のオリジナルスタイルと言った所か。
具材はそれぞれに拘っており、なるとはなると専門店の株式会社北村の無添加鳴門巻で、メンマは完全発酵した原料のみを使用した国内製造の無添加メンマ。
チャーシューは基本的にこちらの
『モモチャーシュー』
なのだが、チャーシュートッピングにすると
『ロースチャーシュー』
が加わる。
チャーシューは炭火で吊るし焼きにし、燻製感が香って、どちらも美味しく仕上がっていた。
味玉はサービス券を使用しているので、ちょっと形が崩れたB玉ぽかったが、中は半熟で黄身までしっかりと味が入っており、美味しかった。
一通りの写真を撮ったら、がっつくように食べ進め、アッと言う間に完飲完食するのであった。
総括
いやはや、美味かった。
最初に食べた時も完成度は高かったが、更にブラッシュアップされていたように思う。
都内で美味しい白河風ラーメンが食べられる店と言う事で、自信を持ってお薦め出来る店である。
唯一の難点を言うと、提供スピードと提供する量である。
営業時間は17:00までとしているが、平日でも早閉まいが当たり前でこの日は土曜日であったが、14:30で麺が終わってしまった。
コロナが明けて、間引きじゃなくなった時にもっと、提供スピードが上がってくれたら更なる繁盛店となる事は間違いないだろう。
本日はこれにて御免!
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