やあやあ、さむらいである。
不定期更新と言う事でお待たせし過ぎたかも知れん。
『さむらい流らぁ麺道』更新のお時間であるw
我輩はタイトルを“らぁ麺道”としているので、基本的にらぁ麺と表記しているが、お店に寄ってはラーメンで有ったり、らーめんで有ったり、中華そばで有ったりと、その呼び方は様々。
その為、記事の中ではお店のメニューにある表記で綴るようにしている。
見方に寄っては、統一性がないと思われるかも知れないが、お店の拘りがそれぞれ有っての事であると思っているので、店に寄って変えている事をご了承下され。
と言う訳で、本日も
『さむらい流ミシュラン道』
をお届けしよう!
さむらい流ミシュラン道とは?
“さむらい流ミシュラン道”とは、ミシュランガイド東京2020に掲載され、星やビブグルマンを獲得した、名だたる“らぁ麺屋”をさむらいが実食し、独断と偏見ではあるが、我輩の感想をここに綴らせて頂くものである。
目標では、年内中に都内近郊の全22店舗を制覇するのはもちろんの事、過去にミシュランガイドに掲載された名店も訪問して行き、取り上げていくつもりである。
9店舗目となる本日は
『西荻燈』
に訪問した時のお話である!
訪問日
時は如月も半ば頃。
この日の昼に訪れたのは前回の記事で取り上げさせて頂いた西荻窪の
『麺尊 RAGE』
であった。
前回の『麺尊 RAGE』を取り上げた記事はこちらから
やあやあ、さむらいである。 先日、ミシュラン一つ星を取っている『鳴龍』へ訪問したのであるが、行列はあるものの、昼営業が品切れで終了していた。 正確には大塚の駅に着いた時はまだ、大丈夫であったのだが、店に向かう途中でTwitterが更新さ[…]
我輩の住まいから西荻窪は遠方にあたるので、中々の遠出となる。
この日は美味いらぁ麺を食せたので満足はしていたのであるが、もう1店舗気になっているお店がこの、西荻窪にあった。
それは『ミシュランガイド東京2020』のビブグルマンに初選出された
『西荻燈』
であった。
滅多に来れない地域と言う事も有ったが、試しに店の場所を確認しに行くと、どうしても食べたくなってしまったのである。
この時は既に15時近くであった。
この日は日曜日であったのだが、食べログに掲載されている営業時間を見ると日曜日は17:00~22:30となっている。
定休日は月曜日となっており、火曜から土曜は18:00~23:30と言う営業時間であった。
しかし、店のTwitterを確認すると、この週の土日は昼営業をすると呟かれていた。
更に、15時に店を確認しに行った時は店頭に『売り切れました』と言う、手書きの案内が貼られていたのである。
看板の電気は消えており、この日は昼営業でスープ切れしてしまったのか?
それとも、昼営業の分は終わってしまったが、夜営業は再開されるのか?
店頭の案内ではわからなかった。
どうしても食べたいと思ってしまった我輩が取った行動とは?
果たして、この日に有り付けるのか?
西荻燈
昼過ぎの15時頃訪問すると、売り切れましたと言う案内が貼られていた。
夜に営業が再開されるかも知れないし、この日の提供は終わってしまったのかも知れない。
遠出して来て、夜の営業時間まで待って、やはり売り切れでしたと言うのは避けたい。
そう思いたった我輩の取った行動は
『電話をしてみよう!』
であった。
翌日は店休日の月曜日であったので、売り切れであったら電話しても誰も出ないだろう。
しかし、夜から営業再開と言う話しであれば仕込みをしているはずなので電話に出るはず。
インターネットを駆使し、店舗の電話番号を調べる。
便利な世の中になったものだと感心していると、電話口には店主と思われる方が出て、夜営業は通常通り再開されると、確認出来たのであった。
こうなったら楽しみで仕方がない。
夕方まで初めて来た西荻窪を散策して時間を潰していた。
駅からはすぐ近くとなり、徒歩2分も掛からない場所で、建物の地下に下がったすぐの所に店はあった。
他にもスナックやバーと言った飲食店が並ぶ、商業ビルである。
開店30分前に店先に着くと無事にポールポジションをゲットする。
開店時間を迎えると、一人店内へ案内される。
何と、日曜だと言うのに開店から並んで入店したのは我輩一人だけであった。
しかし、その後チラホラと続けて客が入り始める。
まだ、昼食べた『麺尊 RAGE』が腹に残っている状況であったので、頼んだのはビールと手打ちらーめん並盛りにたまごをトッピング。
麺量は並盛り(900円)で160gとなっていて、東北サイズ(1100円)が200g、大盛り(1200円)が250gとなっている。
麺量が100gのハーフサイズ(700円)の提供も有るが、メニューはこの4種類のみで、ご飯ものと言ったサイドメニューはなし。
後はトッピングにたまご(100円)、燻製ちゃーしゅー(400円)、ピロピロ皮ワンタン(300円)の3種類となり、ハーフサイズを頼んだ場合は燻製ちゃーしゅーのトッピングは出来ないようである。
アルコールの提供はビール(600円)のみとなっており、オペレーションが落ち着くまでは他のアルコールやおつまみの提供を控えているとの案内があった。
こちらで提供しているビールであるが
『サッポロラガービール』
の中瓶、通称“赤星”である。
“赤星”とは中々、通であると感じた。
サッポロと言えば黒ラベルと言うのが一番メジャーであり、ラガービールと言えばキリンビールのイメージの方が強い。
そこを敢えて、サッポロラガービールと言う時点で拘りを持って提供しているのがわかる。
確かに、我輩もラガービールであれば、キリンよりもサッポロ派かも知れん。
キリンで好きなのはハートランドであるが、次いで一番搾りとなっている。
“赤星”を煽りながららーめんが到着するのを待つ。
残念ながら厨房は奥に有り、店主がらーめんを作っている様は見る事が出来ない。
店内に目をやると、古めのかき氷機を見つける。
店の女将にかき氷なども提供するのか尋ねると、夏場に少しやったと言った話を聞かせてくれた。
程無くして
『手打ちらーめん並盛り』
が着丼する。
綺麗に盛られたトッピングに目を奪われる。
表面を覆う香味油が光っていた。
トッピングで頼んだたまごは縦に切られた状態で提供された。
ロースの薄切りちゃーしゅーが3枚も載っており、青菜とメンマ、白ネギと言ったオーソドックスな盛り付け。
見た目は良くあるような中華そばと言った出来栄えである。
まずはスープからと、表面を覆った香味油と一緒にレンゲですくうと一口。
スープは端麗系で何とも優しい味わいですっきりしている。
白河ラーメンと、喜多方ラーメンを足して独自の進化を遂げたようなラーメンなんだそう。
そして、こちらの『西荻燈』で一番の特徴としてあげられるのが、手打ち麺と言う事である。
まずはこちらの
『麺上げ』
を見て頂こう。
麺の表面はボコボコとしていて、茹で上げる前に手揉みを加えているようである。
麺を啜ると、これまで味わった事のない口触りで、ザラりとした舌触りをしていて、ピロピロしている。
薄切りのちゃーしゅーを頬張ると、しっとりとしていて燻製しているのか、スモーキーな香りが鼻を抜ける。
たまごは半熟ではあるものの、固めの仕上げで黄身がスープに溶け込むような事なく、味付けは薄め。
メンマも食すがここまでの印象は、全体的に味付けは薄めであると感じた。
しかし、優しくも奥深いスープはするすると胃に入ってくる。
昼の分が残っていて、お腹一杯であったはずなのに気が付けば、完飲しているのであったw
総括
1日に2軒のミシュランビブグルマンに掲載されたお店を訪れて大満足の日であった。
どうしても比べてしまうが、我輩個人の好みは『麺尊 RAGE』に軍配が上がった。
しかし、『西荻燈』もこれまでに食べて来たどのらぁ麺とも違い、美味かったのである。
さすがはミシュランビブグルマンに選ばれるだけの事はあるなと、感心した次第。
好みは別れるとは思うが、あっさり系が好きな方は『西荻燈』を好まれると思われるので是非とも、足を運んでほしい。
本日はこれにて御免!
『食べたくなったぜ!』と言う、門下生(読者様)はさむらいの応援ポチすべし!