やあやあ、さむらいである。
こちらの『さむらい流らぁ麺道』を始めて半年以上が経過した。
“ミシュランガイド東京”に掲載されたお店を紹介する『さむらい流ミシュラン道』に続いて、最近店を開店させたと言う話題の新店を訪問する『さむらい流新店道』と言う新企画を始めたが、今回は更に新企画を始めたいと思っている。
新たに始める企画と言うのが
『さむらい流家系道』
である!
“横浜家系ラーメン”と言うのはらぁ麺好きなら一度は聞いた事があるのではなかろうか?
全国には津々浦々、“ご当地ラーメン”と言うものがある。
新潟県長岡市発祥の“長岡生姜ラーメン”や、福島県喜多方市発祥の“喜多方ラーメン”と言うのは聞いた事が有ると思うが、横浜市発祥の“横浜家系ラーメン”と言う、“ご当地ラーメン”があるのである。
その“家系ラーメン”と一言で言っても色々とルーツがあるのだが、そう言ったルーツも含めてご紹介していきたいと思っている。
実の所、我輩は横浜育ちなので、この“家系ラーメン”は当たり前のように食べて育った経緯も有る。
と言う訳で、本日は“横浜家系ラーメン”発祥の店となる
『家系総本山 吉村家』
をご紹介しよう!
さむらい流家系道とは?
“さむらい流家系道”とは、『家系総本山 吉村家』の直系を含む、全国数ある“横浜家系ラーメン”とされる店舗に行き、我輩の感想をここに綴らせて頂くものである。
“横浜家系ラーメン”と言えば、『〇〇家』と言う屋号が多いが、それだけでなくインスパイア系のお店も訪問し、ご紹介したいと思っている。
本日はJRは京浜東北線、東海道線、横須賀線、横浜線、京急本線、横浜市営地下鉄ブルーラインと言ったターミナル駅である横浜駅を最寄りとし、“横浜家系ラーメン”発祥の店となる
『家系総本山 吉村家』
に訪問した時のお話である!
横浜家系ラーメンとは
実は以前からこの新シリーズとなる『さむらい流家系道』をやろうと思っていた。
それは我輩が横浜出身(出生は世田谷区)であるからと言うのも大きい。
らぁ麺と言えば、町中華の中華そばと言うのが当たり前の時代の中、“横浜家系ラーメン”も気付いた時には当たり前のように有る生活の中で育ったのである。
今となっては年齢的な事も有り、清湯系好んで食べているが、この“家系ラーメン”も定期的にどうしても食べたくなるのだw
現在は“家系ラーメン”を名乗ったチェーン店が大きく展開しているので、多くの方に認知されるようになったかも知れないが、そもそもこの“横浜家系ラーメン発祥の店”と言う、伝説的なお店がある。
そのお店と言うのが
『家系総本山 吉村家』
である。
現在は横浜駅の西口から徒歩で6~7分程の場所にあり、平沼橋駅の方が距離的には近い。
以前は新杉田駅の近くの国道16号沿いで営業していたが、1999年に現在の横浜駅に移転した。
移転と同時に旧店舗の向かい側で直系の1号店である『杉田家』が開店した。
直系と言うのは店主である吉村実氏が暖簾分けを許した店を指していて、全国的にも数える程しかない。
直系であったお店でも直系から外れた店も存在する。
多くの店は直系の孫店などがどんどんと独立する事で“家系ラーメン”は大きくなっていった。
“家系ラーメン”と言うは豚骨醤油ラーメンで、トッピングも特徴的である。
豚骨醤油のスープに鶏油が掛かり、トッピングにはチャーシュー、青菜(主にほうれん草)に海苔3枚と言うのがスタンダードとなっている。
青菜はほうれん草か小松菜を使用しており、収穫量などに寄って変わるようである。
他にも味玉など、色々なトッピングが有るが、この基本トッピングを覚えていると、見ただけで“家系ラーメン”であるとわかるようになる。
注文時には油の量、味の濃さ、麺の硬さの好みを尋ねられる。
『多目、濃い目、硬め』と言った感じで、自分好みのらぁ麺を伝えると良いだろう。
店に寄ってデフォルトで油が多かったり、味が濃かったりするので、初めて訪問する店では極力、普通で頼み、再訪時にその店に沿った自分好みを注文する方法がベターとなっている。
家系総本山 吉村家
横浜に行けば必ず、候補に挙がる店となっているが、久しく行けていないのが実情である。
その為、写真は少々、古い物となっているが、我輩が撮った写真を使用している。
横浜駅の西口を降り、左手のドン・キホーテ方面を進み、新横浜通りにぶつかったら左に折れるとすぐ左手側に店はある。
基本的に長蛇の列となっているが、カウンターはかなり長くて席数も有り、半分づつ入れ替わるどんでん式を行っているので、見た目の割にはそこまで待たされないだろう。
列に並ぶ前に先に食券を購入してから列に加わるのがルールとなっている。
メニューはラーメンかチャーシュー麺のみと潔く、量を並盛、中盛、大盛から選ぶ形となっている。
トッピングは色々とあるが、“家系ラーメン”には白飯が合うので、我輩は基本的に頼んでいる。
並ぶ事は必須であるが、ランチ時や夕飯時などのピークの時間帯を外せば、そこまで待たされる事はないと思われる。
カウンター半分程の客が一気に案内され、食券をカウンター上に置き、左から順番に好みを聞かれる。
先程も案内したが、ここで油の量、味の濃さ、麺の硬さの好みを伝える。
我輩は『吉村家』では麺柔らかめを頼むようにしていて、他は普通なのだが、この日は油も多めにした。
少々前の情報なので、銘柄が変わっているかも知れないが、ビールはサントリーのプレミアムモルツのグラス生ビールとなっていた。
麺は注文受けた時に大鍋で一気に茹で上げる。
ここで『硬めの方から参ります』と配膳されるのだが、驚く事なかれ。
メモを取っていた訳でもないのに一気に聞いた数十人の好みをちゃんと覚えていて、それぞれの好みに合わせて配膳されていくのである。
平ザルを用い、大鍋から麺の量を感覚ですくい上げて丼に入れている様は、正に職人芸である。
これらには本当に驚かされる。
我輩は麺柔らかめなので最後の方に
『ラーメン中盛味玉』
が運ばれる。
鶏油が浮いてスープは黄金色に輝いている。
チャーシューは小さめなものが2枚と、青菜はほうれん草、そして当たり前と言った海苔3枚にトッピングで追加した味玉が鎮座。
スープを一口頂くが、眩暈が起こる程美味く
『で、あるか!』
が発動する。
横浜出身で慣れ親しんだ“家系ラーメン”だと思っていたが、さすがは“家系総本山”と言う事も有り、別格である。
黄金色の豚骨醬油スープは鶏油をまとう事で鶏と豚の旨味が上手く調和され、何とも言えない味わい。
“横浜家系ラーメン”の麺と言えば、酒井製麺の中太麺となっていて、直系を含む、許された系譜の店のみが使用出来る製麺所となっているのだそう。
酒井製麺の中太麺は短めなので啜り易い。
基本的に麺硬めは好みではないので、普通か柔らかめを頼むようにしている。
チャーシューは窯焼きチャーシューなのか、燻した燻製の匂いが鼻を抜け、美味い。
家系ラーメンの多くは脂身少な目のモモ肉を使っている事が多い。
他の食べ方としては、スープを浸した海苔でご飯を巻いて食べたりすると『家系は白飯必須!』と言うのがご理解頂けるだろう。
半分ほど食べ進めたら卓上のニンニクや生姜を入れて味変を楽しむのも良い。
こちらの『家系総本山吉村家』ではラーメン酢と言うオリジナルのお酢があるので、それを入れるのも良いだろう。
総括
気が付いたらお腹がいっぱいでもスープも完飲しているので恐ろしい。
いつもと言う訳ではないが、券売機の横には『ご自由にどうぞ』とされた、果物や野菜が有ったりするので、お持ち帰りするのも良いだろう。
回転寿司のチェーン店でも“横浜家系ラーメン”として提供されていた事もあるので、食べた事が有ると言う方は多いと思うが、『家系総本山 吉村家』で食べる本物は一味も二味も違うので、是非とも一度は食べて頂きたい。
この基本の味を知った上で『家系総本山 吉村家』の直系とされる店を訪れると更に面白いと思う。
また、『家系総本山 吉村家』ではやっていないが、“家系ラーメン”には早朝5時頃から営業している店が有って、“朝ラー”と言う文化が有り、中には“朝ラー”はワンコインで提供している店もある。
この店は〇〇家の系譜の店なのでスープは乳化したもの、と言った様々な特色があるので、知れば知る程面白い。
今後、“横浜家系ラーメン”を楽しむ為にもまずは『家系総本山 吉村家』の本家本元の味を知り、色々な店で楽しんで貰いたいと思っている。
本日はこれにて御免!
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