やあやあ、さむらいである。
2020年から意を決してらぁ麺の食べ歩きを始め、記録を取りながら情報発信もするようになった。
そんな中で、都内で一番好きなお店は?と聞かれたら二つ返事で答えていたお店が、要町を最寄としていた『麺処 篠はら』であった。
『麺処 篠はら』と言えば、『麺処 ほん田』の一番弟子として認められ独立し、ミシュランビブグルマンに選出されるなど、高い評価を受けていたお店である。
そんな『麺処 篠はら』を高く評価していた理由に、美味しいのはもちろんの事、店主である篠原氏のらぁ麺に対する徹底した職人魂であったり、レギュラーメニューだけでなくたまに販売する限定麺の完成度の高さ、そして何より、めちゃくちゃ美味いのに並びがキツ過ぎない事がお薦めする理由であった。
突如閉店を告知してからは、閉店を惜しむファンで毎日エグい行列が出来ていたが。
閉店されてから数年が経った今でも、『麺処 篠はら』を超えるお店は出て来ていない。
食べ納めに行った時に篠原氏とお話しさせて頂く機会があったのだが、しばらくは奥様とゆっくりして物件を探すとおっしゃっていた。
もしかしたら都内ではなく、地方なのかも?と察した我輩は、『再開されたら全国何処へでも伺います!』とお約束をし、お別れをしたのである。
いよいよ、その約束を果たす時が来た。
と言う訳で、本日であるが
『さむらい流新店道』
をお届けしよう!
さむらい流新店道とは?
“さむらい流新店道”とは、その名の通り新たに店舗を開店された店に行き、我輩の感想をここに綴らせて頂くものである。
中には旧店舗から新天地へ移転した店や、セカンドブランドの店も取り上げていくつもりである。
本日は2023年の6月に金沢の地で開店された
『金沢 麺つみき』
に訪問した時のお話である!
訪問日
時は鶉月も月末の頃。
この日は我輩にとって、待ちに待った日であった。
遡る事数ヶ月前の事。
能登半島地震による被災地域で、割引補助を行う事で観光需要の喚起を目的とした“北陸応援割”と言う施策があった。
この機会に『麺処 篠はら』の篠原店主が、新たな地である金沢で移転オープンされた
『金沢 麺つみき』
に伺う事が出来ないかと考えた。
本来ならオープンしてすぐに伺うべきであったはずであるが、何だかんだと言い訳が続き、伺えてなかった。
気が付けば一年近くが経とうとしていたので、流石にその前にはと思っていた矢先にこの“北陸応援割”が丁度行われていたのであった。
運命的なタイミングだと感じ、気合を入れて予約をしようと試みたのであるが、第一弾の“北陸応援割”では予約が取れずに終わる。
どうせすぐに埋まるとわかっていたので、予約開始の時間に合わせて旅行会社のサイトに入っていたにも関わらず、取れなかったのである。
こんなに予約出来ないものなのかと知った我輩であったが、すぐに第二弾が始まると言うので、今回は作戦を決めて参戦する事に。
大手旅行会社を利用すると予約が殺到し、サイトがパンクするので、泊まる宿を絞り、そこに直接予約を入れる方法を取る。
宿は、ドーミーインと言うビジネス寄りのホテルであるが、大浴場があってお湯は温泉を運んで入れているこだわり。
また、夜には夜泣きそばと言うらぁ麺が無料で振る舞われるのである。
ドーミーイン専用の予約サイトも完備されていて、“北陸応援割”の予約の流れも案内があったので、あとはサイトがパンクしなければと言う状況であった。
予約開始の当日、案の定サイトがパンクしたのか、一定以上の項目に進むとサイトが混雑していて予約が出来ないと表示され、一からやり直しに。
そんなことを1時間近くやっていたのであるが、とうとう予約枠が埋まってしまい、満室となってしまった。
諦めて“北陸応援割”とは関係ない所で改めて予約しようかとログインしたら、何と先の予約の確認画面が出てくるではないか!
予約が取れたとは表記されておらず、メールの返信も来ていなかったのであるが、サイトには予約の確認画面が表示されていたのである。
後日電話で予約の確認をすると、ちゃんと予約出来ているので安心してご訪問下さいとの事であった。
そんなこんながあって、新幹線は早割りで少しだけ安く予約し、準備万端。
万が一の臨時休業の可能性もあるので、当日は到着したら真っ先に『金沢 麺つみき』に行くスケジュールを立てていた。
新幹線での駅弁も旅の楽しみの一つであったが、ビールとおつまみ程度の控えめにするのであったw
金沢 麺つみき
まずはお店の場所であるが、金沢駅からは4kmほど離れているので、歩いて行くのは厳しい距離となり、一番の最寄りなのは、北陸鉄道石川線の野町駅であるが、そこからも3kmほど離れている。
一番簡単なのは金沢駅からタクシーで、次いで便利なのが路線バスを利用する方法である。
金沢駅の、兼六園口東口から出ている北陸鉄道バスで、金沢大学行き、もしくは北陸大学行きに乗り、田井町か旭町口で降りるとそこから徒歩3分となっている。
ちなみにバスはSuicaが使えなかったので、現金を用意しておこうw
お店に着くと、白い綺麗めな建物で、駐車場も併設された路面店。
店先に行列はなかったので、そのまま店内に入ると左手に待ちスペースが有り、そこには11人の待ち客がw
到着したのが12:00前と、丁度お昼時と言う事もあったが客足が途切れる事はない。
地方でもしっかり繁盛されているようで、一安心であるw
その待合スペースに券売機が設置されており、目の前に来たら食券を購入するシステムのようである。
券売機の左上には特上醤油(1500円)が位置し、隣に特上山椒(1500円)、芳醇特上トリュフ(1600円)が並んでいて、レギュラーはこの三枚看板の模様。
かけ醤油にすると800円となり、上醤油で1250円。
我輩は迷わず特上醤油を購入し、お連れ様は上トリュフ(1350円)を選択。
サイドメニューには懐かしい幻のバター醤油飯(300円)があったので購入し、蟹味噌和え玉(500円+現金300円)にハートランド(500円)も忘れてはならぬ。
食券を購入してからは順調に進み、30分程でカウンター席へ案内される。
テーブル席では気付かれないまま終わる可能性もあったので安心していると、手が空いたタイミングでわざわざ篠原店主から『遠い所ありがとうございます』と言うお言葉を頂戴する。
『いやいや、こちらこそ約束したのにこんなに日が空いてしまって申し訳ない』とお返しする。
すぐに
『ハートランド小瓶』
が運ばれ、こちらは嬉しいおつまみ付きw
『麺処 篠はら』の時代は+150円でおつまみ付きに出来たので、いつもそれを買っていた。
たったの150円でこんな立派なおつまみが付くの?と驚いていたが、その時よりはボリュームダウンw
そう言えば、閉店時の食べ納めの時に、我輩の後ろの方で売り切れとギリギリだったのだが、一人譲って最後尾で並ぶ客を断ってくれと篠原店主に頼まれたので快く承諾すると、その日のおつまみがこれでもかと言う量で作ってくれ、更にビールを1本サービスしてくれたのを思い出したw
これだけでも十分なおつまみだったのだが、肉を切る度に端っこのお肉を持って来て下さり、『こちらは鴨、こちらは吊るし焼き』と言った具合に色々試食させてくれたw
相変わらず、具材一つ一つに抜かりが無く美味いw
そろそろ麺が到着するかと言うタイミングで
『幻のバター醤油飯』
が運ばれる。
こちらはそのまま食べても美味しいのであるが、スープを掛けて食す事で、抜群の美味さを発揮するので後半のお楽しみに取っておく。
そして、待ってましたと篠原店主水からの手で
『特上醤油』
が運ばれ、ご対麺。
細かいのは後程紹介するが、特上にすると肉5種に味玉半玉が入り、上醤油だと肉3種に味玉半玉となり、他にメンマ、ネギ、三つ葉と言った内容。
まずはスープから頂くと、様々な食材の重層的な旨味が口に広がり
『で、あるか!』
が、やはり発動w
やっぱ美味いよな〜。
鶏主体であるが、他にも色々な食材を合わせていて、特に貝類の使い方が非常に上手い印象。
いくらでも飲み続けられる思いを断ち切り、次は
『麺上げ』
を行うと、麺屋棣鄂の特注麺だと言う細麺が顔を出す。
スープの持ち上げも良く、最高な仕上がり。
続いてお肉類を紹介していくが
『鴨チャーシュー』
は肉汁が滲み出て美味いw
こちらは
『レアチャーシュー』
で鹿児島黒豚でしっかりと低温調理されていて、甘くて美味しい。
お次は
『肩ロースチャーシュー』
と思われるが、こちらは能登豚の煮豚タイプで、生姜も効いていて美味しい。
そして一番好きな吊るし焼きの
『バラチャーシュー』
である。
燻製感のある風味に負けない蜂蜜の甘みなど、完成し尽くした絶品な味わい。
我輩は苦手なのだが、こちらの
『鶏チャーシュー』
は全くの別物。
大山鶏の胸肉で、胸肉とは思えないジューシーさとなり、めちゃくちゃ美味いw
以前は500円だった
『蟹味噌和え玉』
であるが、前よりもたっぷりな蟹味噌のディップソースが入り、バラ海苔、玉ねぎも良いアクセント。
このまま混ぜて食べても美味いんだけど、この蟹味噌と合わさった麺をスープに浸してつけ麺のように食べると、別格な美味さを感じる事が出来るのである。
総括
いや〜、無茶苦茶美味かったw
『麺処 篠はら』の時と比べても、更にブラッシュアップされていると感じた。
メンマも以前はメンマメンマしていたけど、ほぼ筍。
最後は幻のバター醤油飯にスープを掛けてかっ食らうのであった。
大満足だったのだが、翌日は金曜日となり、至高の〇〇の日となる限定麺を提供すると言うではないか。
実は我輩、『麺処 篠はら』時代に好きだったのが至高の蜆であった。
至高の蜆と至高の蛤の2種類があり、隔週で作っているらしい。
明日は至高の蛤だそうだが、『これも食べたい!』と思ってしまったので、何とかお連れ様を説得させるのであった。
『其の弐』に続く…。
やあやあ、さむらいである。 こちらのブログを開設したのが2020年1月22日であった。 元々らぁ麺が好きで、どうせなら本格的に食べ歩いて、それを情報発信したいと思ったからである。 これまではもう一つのブログと交互で更新してきたので、"[…]
本日はこれにて御免!
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