やあやあ、さむらいである。
緊急事態宣言が発出されて幾日かが過ぎたが、如何お過ごしだろうか?
我輩はと言うと、テレワークとしてブログ記事を綴りながら記事の事だけでなく、どのようにしたら早く表示させることが出来るのかといったメンテナンスに尽力している。
その他にダイエットとして室内で出来る簡単な運動と2~3日に1回ペースでジョギングをしている。
後は自分で自炊したり、溜まるばかりで読んでいなかった本を読んだりしている。
人と接しない生活と言うのは経験がないが、人淋しくなったらテレビ電話をしたり出来る世の中なので問題ないと思っている。
さて、本日も早速で有るが
『さむらい流ミシュラン道』
をお届けしよう!
さむらい流ミシュラン道とは?
“さむらい流ミシュラン道”とは、ミシュランガイド東京2020に掲載され、星やビブグルマンを獲得した、名だたる“らぁ麺屋”をさむらいが実食し、独断と偏見ではあるが、我輩の感想をここに綴らせて頂くものである。
目標では、年内中に都内近郊の全22店舗を制覇するのはもちろんの事、過去にミシュランガイドに掲載された名店も訪問して行き、取り上げていくつもりである。
15店舗目となる本日は
『中華蕎麦 蘭鋳』
に訪問した時のお話である!
訪問日
時は弥生も半ばの頃。
新型コロナウイルスの猛威が日本でも騒がれ始めるようになった頃であった。
遠出が出来なくなる事を危惧し、この日選んだのは丸の内線は方南町を最寄りとする
『中華蕎麦 蘭鋳』
であった。
実は我輩が若かりし頃、15年程前の事であるが、ホテルで勤めていた時に住んでいたのが方南町であった。
会社の寮が方南町にあったのだが、その当時にはなかった店である。
我輩の過去を綴った『さむらい物語』はこちらから
丸の内線の方南町駅を降りると、これまで降りた事のなかった1番出口の改札へ。
新宿からだと進行方向前寄りの出口となる。
1番出口を出ると、環状7号線の大通り沿いに出るのだが、左に進み道なりに東高円寺方面へ10分程歩くと、左手に何処か古ぼけたような店が見えてくる。
白い提灯には『蘭鋳』の文字が描かれ、分厚いエンジ色の暖簾が出迎えるのであった。
中華蕎麦蘭鋳
この日は風が強く、並んでいるとこの分厚い暖簾が何度も我輩の顔を覆ったのであった。
カウンターしかない店内は満席となり、丁度外待ちと言った状況であった。
オペレーションは店主1人だけで回していたので混雑時の回転率は良くないと思われる。
席へ案内されるも注文は店主の手が空いた時なので待つように案内される。
せめて、先にビールだけでも欲しいと思いながらも気を使い、待っていた。
そして、他の席も空き、新規客が4名着席した所でご注文を伺いますとの事であった。
メニューはシンプルで中華そば(900円)か、味玉そば(1000円)かの2通りのみ。
そこに麺の大盛り(100円)、エビスビール(500円)とつまみ(300円)があるだけでトッピングもなかったのである。
我輩が注文したのは味玉そばの大盛りにエビスビールとつまみと言うフルコースであった。
普段はつまみは無くともビールだけで楽しめる人種であるのだが、トッピングも味玉しかメニューにないとなると、つまみを頼みたくなったのである。
更に、オペレーションは店主一人のワンオペ体制と言う事もあり、待たされるであろう事が予想されたのでつまみを頼んだのであった。
食券制ではなく、店主に注文を頼み現金で支払う仕組みなのだが、全てを注文してまずはビールを待つ。
我輩の他の席の注文も同時に受けていたが、忘れられる事無く、我輩に
『エビスビール中瓶』
が配膳される。
更にはらぁ麺を作り始める前にチャーシューを炙り出し、賽の目になった
『つまみチャーシュー』
が配膳されるのであった。
ここかららぁ麺を作り始めるとなると、結構な時間が待たされるのかと危惧したが、麺の湯で時間は短めであったので気にする間もなくらぁ麺が続々と運ばれる。
これが
『味玉中華そば大盛り』
ある。
配膳された時から、むしろ店内に入った時からわかっていたが、香りは思いっきり煮干し系であった。
スープを一口啜ると、純粋な煮干し系がガツンと来るスープ。
ミシュランでは珍しい魚介系であるが、その中でも『らぁめん小池』の魚介系とは全く異なり、完全な煮干し系のらぁ麺であった。
麺を上げると
『細麺のパッツン系』
であった。
具材は低温調理された大判なチャーシューに、トッピングの味玉に穂先メンマと青ネギといった内容。
チャーシューは丼に載せる前にガス台で焙っていたのだが、申し訳ない!
我輩からすると、少々レア過ぎで、大判なチャーシューであったのだが、噛み切れず、一口で頬張るしかなかった。
しばらく、肉を噛み切るだけの時間が必要であった。
スープインして程良く、火を通すべきであったのだろうか。
低温調理で半レアで提供している店と言うのは自信の現れであると捉え、半分はレアのまま頂くようにしていた。
残りはスープで火入れをして頂くスタイルであったのだが、今回ばかりはただただ噛み切れずに大判の肉を一口で頬張るしかなかったのである。
味玉は
『完熟寄りの半熟』
と言った固さであった。
あっという間に完飲完食すると、格好良い『蘭鋳』のロゴが丼に刻まれていた。
総括
我輩がホテルで勤めていた頃にはなかった店であった。
拘りを貫き、ワンオペで有りながら満足させるスタイル。
そんな営業形態でもミシュランビブグルマンに選出される事もあるのかと思い知らされた。
過去に食べたミシュラン系の中でも、ここまで煮干しが前面に出されたらぁ麺は記憶にない。
煮干し系がお好きな方は是非とも挑戦あれ!
本日はこれにて御免!
『食べたくなったぜ!』と言う、門下生(読者様)はさむらいの応援ポチすべし!