やあやあ、さむらいである。
5月7日以降も緊急事態宣言の延長が決まった訳であるが、ゴールデンウィークが明け、中には仕事が再開された方も多いかと思う。
我輩はと言うと、変わらず自宅待機を続け、ブログを中心としたテレワークを行っている。
ブログネタの為にも外せない用事がある時はらぁ活に励んでいる訳であるが、実はそんなタイミングでゴールデンウィーク中に唯一、行けたお店のレポートとなっている。
と言う訳で本日も
『さむらい流ミシュラン道』
をお届けしよう!
さむらい流ミシュラン道とは?
“さむらい流ミシュラン道”とは、ミシュランガイド東京2020に掲載され、星やビブグルマンを獲得した、名だたる“らぁ麺屋”をさむらいが実食し、独断と偏見ではあるが、我輩の感想をここに綴らせて頂くものである。
目標では、年内中に都内近郊の全22店舗を制覇するのはもちろんの事、過去にミシュランガイドに掲載された名店も訪問して行き、取り上げていくつもりである。
20店舗目となる本日は
『中華蕎麦 三藤』
に訪問した時のお話である!
訪問日
時は皐月も初めの頃。
この日は緊急事態宣言下のゴールデンウィークであったのだが、外せぬ用事があった為、外出する事に。
気が引ける思いであるが、引き篭もり続けている我輩がコロナを他人にうつす心配は恐らく低い為、うつされてしまうのは自己責任であると覚悟の元、出掛けるのであった。
用事ごとは大井町線沿線の某所であったので、ずっと行きたいと思っていた店に行く事に。
その店と言うのは大井町線は緑が丘駅を最寄りとする
『中華蕎麦 三藤』
である。
こちらのお店は2015年にミシュランビブグルマンに選出されると、そこから6年連続でミシュランビブグルマンに選ばれ続けている名店なのだ。
ずっと、行きたいと思っていたのに来れなかった理由は遠いから。
とは言え、東京郊外に住んでいる方に比べたら全然行ける距離ではあるのだが、何かのついででないと電車賃も馬鹿にならないので、行けるタイミングを計っていたのであった。
しかし、そんな都合の良い用事も中々訪れず、今回のタイミングになってしまっただけである。
楽しみにしていたのであるが、ゴールデンウィークに入った4月29日からしばらくお休みすると言うアナウンスが。
これはまた行けないのかと案じていたのであるが、5月1日から営業を再開してくれると言うので一安心したのであった。
中華蕎麦三藤
予定があるので混雑を考慮し、早めに出る。
時間帯的には昼時のど真ん中であったのだが、背に腹は変えられぬ。
食べられぬよりはマシであると12:00に到着する。
しかし、驚いた事に外には待ち客はおらず、店内には3名程の待ち席もあるが、10席程のカウンターに5名程の先客のみ。
確かにここまで来る道中、ゴールデンウィークだと言うのに電車に人はほとんど乗車しておらず、角席が埋まる程度しかいなかったのである。
何とも真面目な国民性だろうかと、感心したのであった。
店内では二人の店員さんが客を捌いており、少しお時間を頂きますとの事。
券売機はなく、口頭で注文をし、帰宅時に会計をするシステム。
注文したのは熟成醤油(800円)に味玉とチャーシューが増量される特製(400円)に自家製生佃煮と卵かけご飯(400円)、そして忘れてはならない瓶ビール(500円)。
その他の麺類は辛味薫香醤油(1000円)の2種類のみであった。
本日は久々の電車での移動であった為、しっかりと飲んで待たせてもらうw
待っているとすぐに運ばれたのは
『ハートランド小瓶』
であった。
待っている間にお客人は来るのだが、来る方々のほとんどがテイクアウトと言ったお土産ばかりであった。
店員さんの一人は注文や配膳、お土産やお会計と言った持ち回りを担当し、店主一人が調理に専念していた。
水はセルフサービスとなり、紙エプロンは口頭でお願いする形。
しっかりとした丁寧な接客であり、言われた通り配膳されるのはもう一回転待つだろうと、2本目のビールを追加注文する。
こうなると、つまみの一つでも欲しくなるが、ランチメニューには残念ながらつまみメニューは見当たらずであった。
二本目のビールを空けようかと言うタイミングで、待ってましたと
『特製熟成醤油』
が配膳された。
一目見て驚いたのはネギと言った薬味がない事であった。
薄く切られたレアチャーシューはこれでもかと盛られ、味玉と青菜に珍しくもクレソンと言った香草が載ったトッピング。
続けて運ばれたのは
『自家製生佃煮と卵かけご飯』
であった。
見た目から卵の黄身が薄い色なのはブランド卵が故なのか、気になる。
まずはスープを一口頂くと、これまで味わった事のない味わいが口に広がった。
最初に感じたのは『甘っ!』であった。
単純に砂糖やみりんと言ったものではなく、これが熟成醤油の為せる技と言う事だろうか?
メニューのうんちくを見ると、岩手県産のブランド豚である岩中豚のスネ肉をじっくりと炊き上げ、旨味が芳醇なスープに北海道羅臼昆布を始めとした上質な具材を使用した和風出汁を掛け合わせたものだそう。
確かにこれを和風と言わずして何と言おうか?
そして、香味油には香味野菜と合わせた米油に岩中豚の良質な動物性油脂、芳醇な香りの自家製香油を合わせた三層から成る旨味と風味を合わせたものだと言う。
どちらも肝心な3つ目があやふやであったが、他とは違う味わいには違いない。
薄いレアチャーシューの影に
『炙られた塊り肉』
のようなものもあった。
ただの端っこ肉なのだろうか?
また、青菜と思われたものも、小松菜よりもシャキシャキしており、それとは違うような歯ごたえであった為、帰り際に聞くとタアサイと言う葉野菜なのだそう。
麺を上げると
『細麺』
ではあるが、少し柔めの茹で加減。
固めよりも柔めが好きな我輩には嬉しい所。
自家製生佃煮と卵かけご飯は全部良く、混ぜてから食すよう案内されている為、良く混ぜてから食べると何処か、懐かしい佃煮の味わいが楽しめる。
クレソンと言った香草も珍しいが、レアチャーシューを巻いて食べると肉と良く合う。
最後に
『味玉』
を頂くと、こちらも薄い色の黄身でありながらしっかりとした、味が浸み込んでおり美味であった。
総括
いやはや、気が付けば完飲完食していた。
少々、我輩には甘みが強く感じたが、これまで食べて来たらぁ麺とは違う味わいに感動を覚えたのであった。
場所柄もあるだろうが、今のコロナ禍では客足は遠のいている様子であった。
しかし、テイクアウトと言ったお土産で頑張っている様子。
容器はプラスチック製の丼でスープはそのままレンチンで温める事が出来、チャーシューや、味玉と言った具材付きで麺を茹でるだけのものであった。
テイクアウトと言った形ではかけらぁ麺である事が多い中、コスパは良いと感じた次第である。
我輩も微力ながらお土産を購入したのであった。
店内での飲食はと言う方はテイクアウトと言ったお家で楽しむのも一手ではなかろうか?
本日はこれにて御免!
『食べたくなったぜ!』と言う、門下生(読者様)はさむらいの応援ポチすべし!