やあやあ、さむらいである。
出来る事なら“3日に1記事”位のペースで更新したいのであるが、『さむらい流スロプロ道』との両立と言う事で中々、難しい。
趣味の延長とは言え、こちらのブログも疎かにするつもりはなく、ネタの為にも日々、らぁ麺活動いわゆる、“らぁ活”に励んでいる。
と言う訳で少し日が空いてしまったが、前回の宣告通り、ここに“さむらい流ミシュラン道”の記念すべき1店舗目をお届けしたいと思う。
さむらい流ミシュラン道とは?
“さむらい流ミシュラン道”とは、ミシュランガイド東京2020に掲載され、星やビブグルマンを獲得した、名だたる“らぁ麺屋”をさむらいが実食し、独断と偏見ではあるが、我輩の感想をここに綴らせて頂くものである。
目標では、年内中に都内近郊の全22店舗を訪問し、過去にミシュランガイドに載った店も合わせて訪問し、取り上げていくつもりである。
記念すべき1店舗目は2020年にミシュランビブグルマンに初選出され、平日でも2時間待ちが頻繁に起こると言う
『銀座 八五』
に訪問したのである!
銀座 八五
時は睦月も月末も近い頃。
この日向かうべき店は最初から決めていた。
その店とは、東京は銀座に店を構える『銀座 八五』。
現在では平日で有りながら、2時間待ちも当たり前とされる店である。
こちらの店舗は2018年12月に開店するやいなや、話題となった店であり、我輩も初訪問した時にきっと、ミシュランガイドにも掲載され、この先もっと混雑するのではないか?と思った程であった。
何がそんなに話題となったのかと言うと、こちらの店の店主はフレンチのシェフとして実績を持ち、京都の全日空ホテルで総料理長を勤めていた方だそう。
2015年に水道橋に『中華そば 勝本』、翌年には神保町に『つけそば 神田勝本』と言う人気店を次々に立ち上げ、3店舗目となったのが、こちらの『銀座 八五』であった。
次々と行列の絶えない人気店を手掛けてきた店主が、3店舗目を出すと言うだけでも話題となったのだが、特に話題になったのが、“カエシ不使用”の店と言う、らぁ麺界の常識を覆す逸杯を作った為であった。
らぁ麺は魚介や鶏、豚と言った食材から出汁を取り、醤油や塩と調味料を合わせたカエシと呼ばれるタレ、そして香味油などが足されてらぁ麺のスープが完成される。
しかし、こちらの『銀座 八五』が提供するらぁ麺は味の決め手となるカエシが使われていないのである。
では、味の決め手となる塩味(えんみ)をどのようにして出しているのかと言うと、“プロシュート”と呼ばれる生ハムを炊いて出しているのだそう。
カエシを使っていない常識を覆すらぁ麺となれば、これだけでも食べたい逸杯となりそうだが、スープだけでなく麺にもこだわっており、製麺界の名門である『浅草開化楼』の特注麺を使用している。
『八五』と言う店名の由来は店の広さが8.5坪である事と、八の字を富士山に見立て、誰もが辿り着ける五合目から努力なしでは辿り着けない頂上目指して行くと言う思いもこめられているのだそう。
そして、店名から基本の中華そばの価格は850円となっているこだわりよう。
我輩が訪問するのは2回目となるが、初めて食べた感動を、もしくはそれ以上の感動を味わう事が出来るのか?
いざ、実食!
この日の都内の天気はあいにくの雨模様となり、平均気温は6度と言う並ぶには遠慮したい日であった。
しかし、この日は九州から特別なゲストが来ると言う事で、どうしても『銀座 八五』のらぁ麺が食べたいと言うのでこの寒さの中、並ぶ覚悟があるのならと行く事に。
九州からのゲストと言うのは『さむらい流スロプロ道』のブログを介して知り合う事となった、『スロパチ依存賞』と言うブログを運営しているあっきーである。
『スロパチ依存賞』はこちらから
現在はブログよりもnoteに注力を注いで活動しているようである。
そんなあっきーが久々に東京に来ると言うので、“美味いらぁ麺”をもてなそうとなったのであった。
そしてあっきーに我輩の出した条件は寒さの中、1時間は並ぶ覚悟が必要であると言う事。
この日の前日のTwitterを見ると、『現在、お昼時は2時間待ちとなっておりますのでご了承の上、お越し下さい』と言うツイートを拝見していたのである。
土日ならまだしも、平日の昼でこれ程の並びとなると、最近の都内では随一の並びではなかろうか?
雨が降ろうが寒かろうが、厳しい並びが予想されるとあって、我輩が指定した待ち合わせ時間は10:00であった。
開店前が一番、並ばずに済むと考えての提案である。
ちなみにコロナ禍となった現在は整理券制を取っているのでご注意を。
流石に極寒の日と言う事もあり、10:10に店先に到着すると先頭となる、ポールポジションをゲットする。
そんなに気合を入れて並ぶ必要もなかったかな?とも思ったのだが、その後は続々とお客が増え続け、開店の30分前となる、10:30には20名の並びが出来ていた。
1時間に20杯提供出来ると考えても10:30に来た方が着席出来るのは12:00となり、1時間半並ばねばならないのである。
我輩はと言うと50分待ちでありつけたのであるから最短であったと言える。
程なくして11:00を迎え、暖簾が掛けられると店内へと促される。
まずは食券を購入し、着席。
店内は高級料亭を思わせるようなたたずまいで、カウンター6席のみ。
小さい店ながらもゆったりとした間隔で席は配置されている。
我輩が頼んだのは特製中華そば1050円とビール小瓶250円。
ビールの銘柄は“エビスビール”ながら小瓶と書かれていたのだが、250円と言う事で更に小さい瓶があるのかと思ったらちゃんと330mlの小瓶であった。
銀座と言う土地で有りながら小瓶と言えど、“エビスビール”が250円とは驚きである。
あっきーと久々の再開を乾杯し、らぁ麺を待つ。
グラスの淵が恐ろしく細い事にも驚きつつ。
ポールポジションと言う事で本日、初のらぁ麺が我々の所に配膳される。
こちらの写真は加工を一切、しておらず、スマホで撮ったままの姿である。
なんと、煌びやかに輝いた黄金のスープだろうか。
最初にスープを一口すすると更にもう、一口。
これは
『で、あるか!』
が発動である!
確かに生ハムと言われればそう感じる塩味と、奥深いスープ。
上に浮かんで光っている油は生ハムから出ただけのものなのだろうか?
『いや〜、美味い!』
確かに醤油とも塩とも違った味わいが口に広がる。
麺を一口啜ると、細麺ながらしっかりとスープを絡めて口の中に運んでくれる。
特製にするとチャーシューが2枚になり、味玉が付いてくる。
いやはや、チャーシューもメンマも妥協なく美味い。
そして、味玉を半分にかじると中はトロっと良い感じな半熟具合であり、味付けは濃くはないのに口の中をリセットさせる程、よい味わいであった。
スープに溶け込まないよう、二口で味玉を食べ、あっという間に完食完飲であった!
いやはや、実に美味かった!
ご馳走様であった。
総括
実の所、我輩がらぁ麺を極めようとなったのは意外と最近であり、それも2019年に入ってから本気で取り組むようになった。
初めて『銀座 八五』に訪問したのはまだまだ、駆け出しの頃であったのだが、それ以降も美味いらぁ麺と出会い、舌も肥えてきたはずであった。
しかしながら、久々に食した『銀座 八五』はその時以上の感動を与えてくれたのであった。
これも我輩が数多くのらぁ麺と出会ったからこその感動なのだと思う。
初めて『銀座 八五』を食したあっきーも大満足だったようで、何より。
“カエシを使わない常識を覆したらぁ麺”を是非とも、ご賞味あれ!
本日はこれにて御免!