やあやあ、さむらいである。
笹塚の『福寿』が閉店したと言うニュースを耳にした。
『福寿』は、1951年に創業し、2代目が引き継いでいた老舗である。
地元のお客人に愛されるだけでなく、ドラマの撮影として使われたりと、メディアにも度々取り上げられていた。
我輩も未訪問であったので、一度は訪れて“さむらい流老舗道”を綴ろうとチェックしていたお店であったので、非常に残念である。
体力的な事ではなく、マンション建設による立ち退きなのだそうで、移転しての再開を望むが、年齢的にもそれを望むのは酷かも知れん。
こう言った安くて美味しいお店が物価上昇の荒波に飲まれ、閉店を余儀なくされている現状であるが、我輩としては非常に悲しい。
もしも、こう言ったお店が閉店を迎えられると言う情報があったら教えて下され。
我輩が出来る範囲で盛り上げたいと思っている。
さて、本日はこう言った老舗も紹介したいと始めた
『さむらい流町中華道』
をお届けしよう!
さむらい流町中華道とは?
らぁ麺のルーツを遡ると、初めて中華麺を食べたのが水戸黄門で有名な水戸光圀公だと言われている。
中華麺と言う事で中国から流れて来た文化なのかも知れないが、現在のらぁ麺は日本の食文化と言っても過言ではないだろう。
様々なご当地らぁ麺が存在する中、中華料理を日本人向けの味にアレンジし、独自に発展していった町中華と言うジャンルが存在する。
町中華とは何ぞや?と言う定義は我輩が決める事ではないが、昔ながら地域に密着し、地元に愛された大衆的な中華料理屋がそれにあたると思っている。
そして、“さむらい流町中華道”とは、そう言った歴史ある町中華に訪問させて頂き、我輩の独断と偏見で感想をここに綴らせて頂くものである。
本日は浅草の町中華を語ったら外せない
『太陽』
に訪問した時のお話である!
訪問日
時は鳥待月も月末の頃。
この日はゴールデンウィークと言う事で、なるべく混雑していないお店はないものかと探していた。
そんな中、比較的近場でまだ伺っていなかった浅草の町中華を思い出す。
そのお店と言うのが、浅草の千束地域で愛され続けている
『太陽』
であった。
こちらのお店は地元でも愛される昔ながらの町中華としての顔もあるのだが、なんとテレビの撮影でもよく使われているそうな。
とあるドラマの撮影場所として、聖地と崇められている『太陽』とは⁉︎
太陽
こう言った町中華は定休日以外に祝日だとお休みのお店も多いので、事前に電話で営業しているか尋ねたのであった。
すると、暦通りに営業していますとの事なので、普段なら自転車の距離であるが、少し雨が降っていたので、タクシーで向かう。
正直、お店の場所は東武浅草駅からは若干遠く、つくばエクスプレスの浅草駅が一番の最寄り駅となっていて、東武浅草駅から見ると、日比谷線の入谷駅と丁度中間辺りの場所にある。
お店に到着したのが15:00過ぎであったが、こちらのお店は通し営業なので問題なし。
先客は二人のみと店内は落ち着いた様子で、我輩はテーブル席へ案内される。
メニューに目をやると一番目が行くのが、太枠で囲われた『名物太陽特製餃子』である。
普通の町中華の餃子とは違った餃子だそうで、これだけでもテレビの取材が来ているのだとか。
また、昨年のテレビドラマであるが、菅田将暉氏が主演の『コントが始まる』の劇中に出て来る『ポンペイ』と言う中華料理屋の撮影場所として使われたのがここ、『太陽』だったそうな。
店内にも撮影が行われたと言う案内があった。
まずはビール(600円)と太陽特製餃子(550円)に、町中華と言えばのもやしそば(750円)とチャーハン(750円)を注文し、先に餃子が出たら料理を作って欲しいとお願いすると、快く承諾して下さった。
まず先に
『黒ラベル大瓶とお新香』
が届く。
もちろん、お新香はサービスのお通しである。
ビールを飲みながらドラマ撮影時のポップなどを見て過ごしていると、待ってましたと
『太陽特製餃子』
が運ばれた。
どうも揚げ焼きをしているようで、表面は茶色く、珍しくもまん丸な形をしている。
我輩の餃子の食べ方であるが、至って普通の酢醤油に辣油を数滴垂らす程度で、唯一の拘りは醤油に対して酢は倍入れる事位。
つけタレを作りはするが、まずは何もつけずにそのままで食べてみると、美味い!
なるほど、自慢なだけあって、美味しいではないか。
皮はパリッとした中にももっちり感を残しており、甘さ際立つ餡からは肉汁が溢れる。
もちろん酢醤油でも頂いたが、カラシも試したら美味しいかも?と想像を膨らませながらビールを楽しんでいた。
先に運ばれたのは
『チャーハン』
であった。
具材はチャーシュー、なると、ネギにグリンピースも入っている。
どちらかと言うとしっとり系ではあるが、油っぽさはなく普通に美味しい。
我輩は幼少期の頃から口の中の水分を持っていかれるパサついた食べ物が苦手で、グリンピースも例外なく苦手な食材。
入っている事を知っているお店なら抜いてもらうのであるが、出てきたものはちゃんと残さず食べる。
ただ、予想だにしない混入は避けたく、また不快感は一度で終わらせたいので、一まとめにして一気に口の中へ。
そんな押し問答をしていると
『もやしそば』
が着丼する。
“あちゃー、これは失敗だったか”、と思わせる色合いであった。
熱々の餡掛けとスープを一口頂くと、至って普通の中華そばの鶏ガラスープで、もやしはシャキシャキではなく、クタクタ系。
続いて
『麺上げ』
いかにもな中華麺がもやしの餡をまとって現れる。
正直な所を申すと、“ん〜、まぁ次は他の麺類を頼むかな?”と言う出来栄えであったw
総括
いやはや、雰囲気の良い町中華で太陽特製餃子も最高であった。
こちらのお店はご高齢の男性お二人で切り盛りされているのであるが、実はご兄弟で、このどちらかの方は我輩のリアル知人のお父さんなのであったw
下手に気を使わせたくないので、その話題には触れなかったが、食べている最中にその知人から丁度連絡が入ったので、太陽特製餃子の写メを送って店を後にしたw
また今度太陽特製餃子を食べに伺いたいと思うので、お身体には気を付けて長くお店を続けて欲しいと願っている。
本日はこれにて御免!
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