やあやあ、さむらいである。
連日ニュースになっているが、食材の値上げラッシュが止まらない。
鳥インフルエンザの影響で卵が不足となっており、値上げされ、店頭にも並んでいないと言う光景。
豚肉に至っては、昨年だけでも四割以上の値上げとなっており、止まる事を知らない。
そんな中、煮干もかなりの値上げとなっているのをご存知だろうか?
最近見たニュースでは、5年前は1kg500円だったものが、2024年12月時点で1200円を超えていたとの事。
先日、NHKのクローズアップ現代でもラーメン店の閉店について特集されていたのである。
既存店も大変であるが、これからオープンするであろう新店はもっと辛いはず。
ネームバリューもないお店が、オープンしていきなり1000円の壁を超えていたらリピートされ辛いので、中々その壁は超えられないし、オープンしてすぐに値上げをするのも憚られるので、作りたいラーメンを作れるかと言う問題もある。
店が潰れてしまっては元も子もないので、我輩としては是非とも値上げをして頂きたいと思っているし、新店舗も応援している。
さて、本日は
『さむらい流百名店道』
をお届けしよう!
さむらい流百名店道とは?
“さむらい流百名店道”とは、『食べログ』で“百名店”として選出されたお店を訪問させて頂き、我輩の独断と偏見で感想をここに綴らせて頂くものである。
“ラーメン百名店”は東京エリア・EASTエリア・WESTエリアの三つの他に、北海道エリア・神奈川エリア・大阪エリアが増設され、六つのエリアに分かれて表彰されている。
本日は2017年に“百名店”に選出されると、2年連続で選ばれている
『すごい煮干ラーメン凪 新宿ゴールデン街店本館』
に訪問した時のお話である!
訪問日
時は雪待月も月末の頃。
この日は“酉の市”の三の酉の日であった。
“酉の市”と言えば、開運招福、商売繁盛を願う祭りで、毎年熊手を買って大きくしていくと言うアレである。
発祥は浅草の鷲神社であるが、関東各地で行われており、前回の記事で紹介した八王子でも市守大鳥神社で行われていた。
その帰り道であったのだが、新宿の花園神社でも“酉の市”をやっていたのを思い出す。
更にその“酉の市”の時だけ出店されると言う、幻の屋台があると聞いていたので、行ってみる事に。
その屋台というのが、『白虎亭』と言う屋台で、たこ焼きは関東一だと言う人もいるらしい。
まぁ、たこ焼きは普通に美味しかったのだが、折角歌舞伎町へ来たのだから、一杯食べて帰ろうと言う気分に。
新宿なので選択肢は無数にある中、ラーメン好きなら行っておかないといけない、とあるお店を思い出す。
そのお店というのが
『すごい煮干ラーメン凪 新宿ゴールデン街店本館』
であった。
実は過去に、渋谷店で食べた事はあったのだが、本店には行った事がなかった。
現在は、ちゃん系ラーメンに業態変更をしているお店が多く、どんどん店がなくなっているのである。
果たして、本店は美味いのか?
すごい煮干ラーメン凪 新宿ゴールデン街店本館
まずはお店の場所であるが、新宿三丁目駅や新宿駅を最寄りとし、歌舞伎町の外れのゴールデン街の中にある。
土地勘のない方にしてみれば、ゴールデン街とは何ぞや?と言う話であるが、歌舞伎町にあるゴールデン街は飲食店街なのだが、バラック長屋に昭和感漂う居酒屋やスナックと言った飲食店が立ち並んでおり、昨今では観光地化してインバウンド客も多く、より日本を楽しめる地として海外の方にもウケているようである。
新宿に勤めていた過去を持つ我輩が受けていた教訓は、歌舞伎町では飲むなであったので、ゴールデン街は行った事がなかった。
もちろん、飲み屋だけでなく『すごい煮干ラーメン凪 新宿ゴールデン街店本館』があるのも存じてはいたが、渋谷で食べたし良いだろうと思っていたのである。
改めて食べようと思ったのは、『すごい煮干ラーメン凪』の支店が、ことごとく“ちゃん系ラーメン”に業態変更しているので、いつかなくなってしまうのではないか?と言う思いからであった。
お店に着いたのは、祝日の18:30頃であったのだが、外観の撮影を終えると、店と店の間の狭い路地に人影があったのに気付く。
行列ならまだわかりやすいが、そこにはお二人がおり、最後尾と思われる方に、こちらは『すごい煮干ラーメン凪』の最後尾ですか?と聞くとそうだと教えてくれた。
そのまま3番手で待っていると、入り口脇から突き出ている筒からアナログな方法であるが、『1名様どうぞ』と案内される声が聞こえてくるのである。
10分程で我輩にも声が掛かり、狭い階段を上がると券売機があるので、そこで購入する。
お店はかなり狭く、我輩が座ったら身体がデカ過ぎて、後ろ通れないのでは?と心配になる。
券売機の左上には、デフォとなるすごい煮干ラーメン(1350円)が位置し、特製すごい煮干ラーメン(1950円)、すごいつけもめん(1850円)が有り、インバウンド客を視野に見た中々の価格であると思った。
サイドメニューには漁師飯(250円)などが有り、缶ビール(500円)も。
昼にもラーメンを食べ、『白虎亭』のたこ焼きも食べた後と言う事もあって、お腹はいっぱいだったので、すごい煮干ラーメンのみを購入。
着席時に好みを聞かれるのだが、麺のバランスや、辛味の有無などを答えるようなのだが、初訪問なので全てお薦めでお願いする。
店内を見渡すと、青森のねぶたの装飾が飾っているので、インバウンド客にも向けた作品になっているし、日本人が見ても青森系の煮干ラーメンである事がわかる。
この狭い中でラーメンを作っているので、オペレーションを見たかったのだが。ほとんど見えない。
そして、待つ事5分程で
『すごい煮干ラーメン』
が運ばれる。
中々濃そうな煮干スープに、一反麺、チャーシュー、大きめにカットされたネギに、辛味が掛けられた煮干がのる。
まずは一口スープから頂くと、しっかりと煮干を感じるスープではあるが、煮干特有の苦味やエグ味は抑えられていて、甘さも際立ち美味いw
一杯に60匹程の煮干が使われているそうな。
続いて
『麺上げ』
を行うと、少しウェーブの掛かった中太麺が顔を出す。
もっちりとした食感で、コシさえ感じる麺となる。
そして、もう一方の
『一反麺』
であるが、こちらはビロビロとしていて良いアクセントになる。
最後に
『チャーシュー』
であるが、豚肩ロースの半身となり、味もしっかりと入っていて満足であった。
総括
そもそも煮干が前面に出ている青森系の煮干ラーメンなので、煮干が苦手だと言う方にはお薦めしない。
外人さんも多くおり、万人受けはしない味であるとは思ったのだが、麺を残してスープは完飲すると言った方もいたので驚きであった。
退店時には並びは更に増えて、外待ち7人であった。
24時間営業でこの味を守り続けているのは並大抵ではないと思うので、応援している。
我輩のように支店でしか食べた事がない方も多いと思うので、是非とも歌舞伎町の本店の味も、お確かめあれ!
本日はこれにて御免!
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